DJIの「Mavic Air」は、小型軽量ながら4K/30pでの動画撮影が可能な高性能ドローンです。兄貴分の「Mavic Pro」と同じ1/2.3インチセンサーを積み、同じ4K/30pで撮影できるのですが、撮影した映像を比べると、明らかに弟分であるMavic Airのほうがきめが細かく階調再現性に優れています。これはビットレートの違いからくるもので、Mavic Proは60Mbpsであるのに対し、Mavic Airは100Mbpsとなるためです。Mavic Airというと、コンパクトで比較的手ごろな価格であることに注目が集まりやすいのですが、実は記録できる映像に関しても上位モデルを凌駕しています。

  • DJIの高性能ドローン「Mavic Air」。実売価格は税別10万4000円前後

さらに、カメラへの機体の挙動の影響を抑えられる高精度な3軸ジンバルや、安定したフライトを約束するピジョンポジショニングシステム、手の動きで離着陸や撮影などが制御できるスマートキャプチャーなど、上位モデルと同等の充実した機能も備えています。

Mavic Airは、すでにドローンを楽しんでいるドローングラファーのサブ機としても、これからドローンを始めようとする人の最初の1台としても、まったく不足を感じさせない次世代の標準ドローンなのです。

  • アームは折りたためる構造で、このようにコンパクトにして携帯できる

  • スマホを装着して制御できるコントローラーが標準で付属するが、手のジェスチャーで制御できるのがMavic Airの特徴だ