フランジバックの短いミラーレス一眼の登場により、異なるマウントのレンズが装着できるマウントアダプターの存在感は飛躍的に増しました。当初は、単にマウントの異なるカメラとレンズを組み合わせられるだけでしたが、最近では電子接点を持ちAFや絞りが作動するものがいくつか出てきており、実用性が向上しています。

今回のCP+で注目したのが、キヤノンEFマウントレンズと富士フイルムのXシリーズおよびGFX50Sに対応するKIPONの電子マウントアダプターです。XシリーズやGFXは、純正の望遠系レンズのラインアップが弱いのが欠点として挙げられます。あくまでもキヤノンの一眼レフを使っているユーザーに限られますが、このマウントアダプターがあればXシリーズやGFXでの表現の幅が飛躍的に広がるはずです。

  • EFレンズをXシリーズに装着するためのマウントアダプター「EF-FX AF」。米国での販売価格は298ドル(約31,500円)で、日本での価格や発売日は未定

ちなみに、GFX50Sで撮影して36×24mmにクロップした場合、画素数は3000万画素ほどになるので、解像度で不満を感じることはないでしょう。この3月、GFX50Sはファームウエアのアップデートを実施する予定ですが、36×24mmにクロップする機能も搭載されるので、まさにグッドタイミングといえます。EFレンズを所有するXシリーズやGFXのユーザーにとって、見逃せないアイテムとなるでしょう。

  • EFレンズをGFXに装着するためのマウントアダプター「EF-GFX AF」。こちらも米国での販売価格は298ドル(約31,500円)で、日本での価格や発売日は未定