カメラは上位のZenFone 5Zと5がリアのメイン側にデュアルレンズユニットを搭載しました。スタンダードモデルのZenFone 5 Liteは前後がデュアルレンズという野心的な仕様をZenFoneシリーズとして初めて採用しています。

インカメラは仲間と一緒に撮るセルフィーを手軽に楽しめるよう、120度のワイドアングルをカバーしています。「フロントカメラにソニー製のイメージセンサーを乗せたから高画質」であるというメッセージも発表会の壇上で繰り返し発信されていました。

ZenFone 5Zと5は狭額縁ベゼルと全画面ディスプレイという、スマホの"ど真ん中"にあるトレンドを抑えたデザインになりました。画面上部にフロントカメラユニットのほか各種センサーを乗せたことで全画面表示の切り欠き(ノッチ)が存在しています。見た目のかたちはiPhone Xのそれとよく似ていますが、Campos氏は「iPhone Xよりもノッチが26%近く小さい」ことをアピールしていました。

  • Zenfone 5/5 ZにはiPhone Xとよく似たかたちのノッチがある

アニメアバターが作れるEmoji機能も搭載

新しいZenFone 5シリーズにはもう一つ、コンテンツ側のトレンドになりつつある「絵文字」の機能が取り込まれています。「ZeniMoji」と名付けられた機能はユーザーの顔情報をベースにアニメーションキャラクターのアバターを作って、絵文字としてメッセージアプリに貼り付けて送ったり、ZenFone 5のユーザーとライブストリーミングによるコミュニケーションができるのがZenFone流です。

  • 上位モデルはハイレゾ対応イヤホンが同梱される

  • ライブストリーミングにも対応する「ZeniMoji」機能

歴代のZenFoneシリーズが高く評価されてきたカメラ機能をさらにステップアップさせて、さらにAIという注目のトレンドを吸収できたことで魅力的な端末に仕上がりました。再び壇上に立ったShen氏は各モデルの発表時期を発表。トップバッターのZenFone 5 Liteが2018年3月、ZenFone 5が2018年4月、そして最上位のZenFone 5 Zが2018年6月と、1カ月ごとのローンチを控えています。

ZenFone 5Zにはメモリ4/6/8GB、ストレージ64/128/256GBという3つの異なるバリエーションがそろいます。価格は最もリーチしやすいメモリ4GB/ROM 64GBモデルが479ユーロ(約6.2万円)。

  • フラグシップ・ZenFone 5Zのラインナップ構成

冒頭に登壇したCEOのJerry Shen氏は、2014年に始まったZenFoneのヒストリーを回顧しました。Shen氏はZenFoneが着実な成長を遂げてきた理由は、上質なプロダクトデザインとカメラの性能・画質が多くのファンに認められたからであると述べています。

さらに壇上で語気に力を込めたShen氏は「支えてくれるファンのおかげでZenFoneはここまで来ることができた。これからも気を緩めることなく果敢なチャレンジを続けて、ユーザーに最高のモバイル体験を届けたい」と誓いを立てました。

  • ASUSのCEO Jerry Shen氏がイベントに登壇

スマホの先進技術を余すところなく取り込んで、ブラッシュアップされた姿で「帰ってきた『5』」はいつ日本に上陸するのでしょうか。吉報を楽しみに待ちましょう。