説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneで確定申告できますか?』という質問に答えます。

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確定申告の季節がやってきました。2018年(平成30年)の確定申告期間は、所得税の場合2月16日(金)から3月15日(木)、必要書類を管轄の税務署へ直接提出または郵送するか、e-Taxによる電子申告を行うことができます。そのうちe-Taxは10年以上の実績があり、家庭のパソコンを使いいつでも申告できる便利さから順調に利用者を増やしています。

e-Taxのスマートフォン/タブレット対応は意外に古く、「e-Tax(SP版)」として2014年にスタートしています。JavaScriptを利用したアプリケーション(WEBアプリ)の形で用意され、専用e-Taxホームページにアクセスし、「e-Taxソフト(SP版)」にログインすることにより利用できます。ログインには利用者識別番号が必要ですから、事前に登録を完了させておく必要があります。

e-Taxソフト(SP版)の機能は、パソコンで利用される専用アプリ(e-Taxソフト)およびWEBブラウザからの利用(e-Taxソフト WEB版)と比較すると限定的です。個人の場合、利用者情報の登録・確認・変更や納税証明書の交付請求、徴収高計算書の提出(事業主が行う源泉所得税の納付)は可能なものの、電子証明書の取得や所得税の申告には対応していません。

ポイントは、e-Taxソフト(SP版)に電子証明書を取得する機能がないことです。なりすまし防止のための本人確認ができないわけですから、所得にかかる税金(所得税および復興特別所得税)を申告するなどの重要な処理を行うことは認められず、いわゆる確定申告を行うことはできません。

ただし、e-TaxのWEBサイトに用意されている「確定申告書等作成コーナー」の機能を利用すると、個人の確定申告に必要な書類を作成することは可能です。電子申告ではなく、書類を印刷のうえ郵送することになりますが、税務署まで出向く必要はなくなります。

  • 2018年現在、iPhoneを含むスマートフォンから電子申告を行うことはできません