Appleは2017年6月の世界開発者会議「WWDC 2017」で発表したホームスピーカー「HomePod」の予約を1月26日に米国、英国、豪州の3カ国で開始した。出荷は2月9日を予定している。発表時、2017年12月発売としていたが。その後、2018年初頭の発売へと延期された。価格は米国で349ドルとなっており、春にはフランス、ドイツでも発売されることが併せてアナウンスされた。

  • HomePod

HomePodは、ストリーミングで音楽を楽しむ時代に最適のスピーカーとして紹介された。すなわち、Appleの購読型音楽サービス「Apple Music」の膨大なライブラリを、手軽に家で楽しむためのデバイスという位置づけとなる。

そのため、オーディオデバイスらしい演出がデザインに施されている。サイズは直径142mm、高さ172mmの円筒形で、本体はスピーカーでよく見かけるメッシュのファブリックで覆われている。形と素材から、とても柔らかな印象を受けつつも、それがオーディオデバイスであることを主張する存在感がある。

色はホワイトとスペースグレーの2色が用意されており、お尻からのびる電源ケーブルもファブリックで覆われた、オーディオケーブルらしさを演出するこだわりが見られる。

スピーカー部分は、1つのウーハー(低音スピーカー)と7つのツィーター(高音スピーカー)が配置されており、それぞれ独立したアンプが組み合わされている。また、ウーハーの自動調整のための専用マイクも内蔵されている。空間認識を装備しており、設置されている場所にあわせて音質のチューニングをしてくれるのが最大の特徴だ。

このようにして、Appleは発表時から現在まで、HomePodについてはオーディオ性能をアピールしており、ストリーミング時代のスピーカーがどうあるべきか、という問いかけをしているのだ。