X-mov Japanは、1月12日〜14日(3日間)に「倉庫運搬ロボット Freight」の実証実験を、1月27日〜28日(2日間)に「PepperでのSLAM技術を活用した移動案内業務」の実証実験を、大阪府の複合商業施設「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」にて実施する予定であることを発表した。
この実証実験は、大阪市によるIoT・ロボット実証実験支援事業「AIDOR EXPERIMENTATION(アイドル・エクスペリメンテーション)」に採択され実施され、自律走行のためのマッピング、クラウドを活用した複雑な業務タスクの動作を検証するもの。
日本の物流業界における慢性的な労働人口不足と、長時間労働の改善に運搬業務の効率化を促進する倉庫ロボットが期待されており、今回、Freightを活用した実証実験では、大型物流センターにおいてより効果的な活用方法を検証する目的で実施される。
SLAM技術を活用した移動型 Pepperの実証実験では、SLAM技術(β版)を用いて、移動しながら館内広告や店舗案内を実施し、ユーザー体験の向上を目的とした動作検証を実施する。この実証実験は、ソフトバンクロボティクスのPepperを用い、案内や警備などの移動型業務を可能にするSLAM技術を用いた自律走行に関する実証実験が行われる。SLAM技術を用いての自律走行実証実験は日本初だという。
現在、ほぼすべてのPepperは、移動を伴わない受付や呼び込みなどの業務で活用されており、タブレットとの差別化が業界内での問題事項となっていた。X-mov JapanはPepperでの自律移動の必要性にいち早く着目し開発しており、今回の実証実験においてATCに来場する一般ユーザーが移動機能を体験し、より顧客体験に重点をおいたアプリ開発に活かしていくとしている。
なお、実証実験の見学希望者は、Webページの問い合わせ欄より、日時と目的を伝える。