Boot Campは、Apple PCにおいて、macOSとWindows OSのデュアルブートを可能にする仕組みである。しかし、まったく異なるOSを同じHDDにインストールするため、インストール後、双方のディスクサイズを変更することはできない。一方のOSの空き容量が少なくなってしまい、サイズを変更したくなった、といったこともある。

そんなときに、便利なユーティリティが「Paragon CampTune」である。macOS環境にインストールし、簡単にBoot CampとmacOSのディスクサイズを変更できる。

  • 図1 Paragon CampTuneパッケージ版

今回の新機能は、以下のとおりである。

  • 対応OSに、macOS High Sierra(10.13)が追加
  • SIP(System Integrity Protecton)に対応。SIPが有効な状態でも、macOSのシステムディスクのサイズの変更操作が可能に

詳しい、仕様やシステム要求は、パラゴンソフトウェアのWebサイトを参照していただきたい。

そして、CampTuneを利用するまえにやっておきたいことがいくつかある。

  • Windows OS側で、ディスクのエラーチェック、デフラグ
  • macOS、Widnowsいずれでも、重要データのバックアップ

以上を必ず実行しておきたい。

インストールと有効化

CampTuneのインストールであるが、dmgファイルをダブルクリックして、インストーラを起動する。

  • 図3 CampTuneのインストール

CampTuneのアイコンを、Applicationsのアイコンにドラッグ&ドロップする。CampTuneの初回起動時に、ヘルパーツールのインストールが行われる。

  • 図4 ヘルパーツールのインストール

CampTuneが起動すると、拡張機能のいくつかがブロックされる。

  • 図5 拡張機能のブロック

["セキュリティ"環境設定を開く]をクリックして、セキュリティとプライバシーを起動する。

  • 図6 セキュリティとプライバシー

ここで、[許可]をクリックする。その後、ソフトウェア使用許諾が表示されるので、適切に対応する。

  • 図7 ソフトウェア使用許諾

ようやくこれで、CampTuneが起動する。

  • 図8 CampTuneが起動

macOSとBoot Campの領域が検出されると、図9のように表示される。

  • 図9 macOSとBoot Campの領域の検出

実はこの時点では、体験版と同じ制限(操作・移動可能な空き領域のサイズが2GBまで)があり、一部、赤くなっている。制限を解除するには[有効化]をクリックし、シリアルナンバーを入力する。

  • 図10 有効化の実行

パラゴンソフトウェアのマイアカントを利用する方法もある。パッケージ版では、下にある[シリアルナンバーを使用して有効化]をクリックする。

  • 図11 シリアルナンバーの入力

以上で、完了となる。