米Facebookは12月4日 (現地時間)、子供たちが安全にMessengerを利用できるように保護者による管理機能を備えた「Messenger Kids」のプレビュー提供を米国で開始した。リリース時点ではiOS版 (iPhone/iPad/iPod touch)のみだが、数カ月中にGoogle Play StoreとAmazon App Storeを通じてAndroid版もリリースする予定。

Messenger Kidsでは、子供たちが友だちや家族とつながり、個人同士またはグループでのビデオチャット、テキストメッセージ、ビデオや写真の共有などを行える。フレームやスタンプ、マスク、ドローイングツールを使ったデコレーションなど、Messengerの人気機能の多くを搭載している。

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    Messenger Kidsを開くと、ホーム画面に保護者が承認したコンタクトでオンライン状態の人たちが並ぶ

Messenger Kidsは、米国の児童オンライン プライバシー保護法 (COPPA)に準拠しており、アカウント作成やコンタクトの追加などは全て保護者が行う。保護者が自身のFacebookアカウントで子供が使用するデバイスを承認し、子供用のアカウントを作成する。Messenger Kidsはスタンドアロン・アプリとして提供され、作成した子供用のアカウントはMessenger Kids用アカウントであり、FacebookアカウントやMessengerアカウントを作るわけではない。アカウント作成に必要になのは子供の名前だけ。Messenger Kidsに広告は表示されず、また子供の情報が広告に用いられることもない。電話番号は不要で、Wi-Fiのみでも使用できる。

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    Messenger Kidsのパレンタルコントロール機能

コンタクトの追加は、保護者のFacebookアプリでMessenger Kidsのパレンタルコントロール・パネルにアクセスしてコンタクトリストを作成する。Messenger Kidsユーザー以外にも、Messengerユーザーの登録が可能。子供たちがコンタクトを追加することはできないが、特定のコンタクトをブロックしたり、不適切なコンテンツをレポートすることは可能。近年、ティーンエイジャーの間では一時的に表示されるメッセージが好まれているが、Messenger Kidsのメッセージは記録され、必要な時に保護者が確認できる。