11月13日に台湾のHTCがスタンドアロン型のVRヘッドセット「Vive Focus」を中国市場向けに発表した。その一方で、同社はGoogleのVRプラットフォーム「Daydream」を採用した製品の開発プロジェクトをキャンセルした。Google VRを率いるClay Bavor氏がTwitterで明らかにした。

Vive FocusはプロセッサにQualcommのSnapdragon 835を採用、ディスプレイはアクティブマトリクス式有機EL (AMOLED)。6DOF (6軸自由度)のモーションセンサー、ステレオカメラを内蔵し、外部センサーを用いることなく、装着したユーザーの動きを認識したVR体験を実現する。

Vive Focus

今年5月にGoogleがスタンドアロン型のVRヘッドセットにDaydreamプラットフォームを拡大する計画を発表した際に、HTCとLenovoによる採用製品の登場が予告された。しかしながら、HTCはVive WaveにDaydreamではなく、「Vive Wave」という独自のプラットフォームを採用する。HTCがDaydream版をキャンセルした理由をBavor氏は明らかにしていないが、HTCは同社のVRアプリストア「Viveport」でVive Focus向けのアプリも提供する計画だ。

Bavor氏によると、Lenovoとのプロジェクトは順調に進んでいるという。