Appleは、同社が提供するiOS向け音楽制作アプリ「GarageBand」の最新版となるバージョン2.3の提供を開始した。本バージョンではGarageBandサウンドライブラリが追加され、新しい楽器やループを収録したさまざまな無料のサウンドパックを選んでダウンロードできるようになっているほか、アジアの伝統楽器を模したTouch Instrument「Asian」と、新たに6名のプレイヤーを加えたDrummerのアップデートも含まれている。ダウンロードは無料。

GarageBand

GarageBandサウンドライブラリでは、アプリ内で試聴してさまざまな音色や楽器をサウンドパックとして無料でダウンロードできる。サウンドパックには、Touch Instrument、Apple Loops、Live Loopsのテンプレート、ギターや楽器のプリセットなどが含まれる。

サウンドライブラリにはGarageBand内の複数の場所からアクセスでき、定期的にリリースされる新しいサウンドパックは、利用可能になると通知が送られてくる。イニシャルのサウンドパックには、Future Bass、Reggaeton、ビートシーケンサーのキット、ギターアンプの設定などが入っている。

新しいソフトウェア音源のビートシーケンサーでは、多様なジャンルに対応するクラシックおよびモダン電子ドラムキットのコレクションから気に入った音色を選べる。伝統的なドラムマシンのように、複数のドラムおよびパーカッショントラックを個別にコントロールできるステップシーケンサーのインターフェイスを使いながら、パターンを組み立てたり編集したりといったことが行える。ドラムキットは12種で、ビートパターンは25種を用意。

琴などのTouch Instrumentを追加

新しいTouch Instrumentでは、琴や和太鼓、中国の古筝の音色を楽しめる。マルチタッチのジェスチャーにより、弦をはじいたり、たわませたり、個々の太鼓の異なる部分を鳴らしたりなど、リアルで表現力にあふれた演奏ができるようになっている。

和太鼓なども含まれる

追加されたうち、3人のドラマーは、Pop、Songwriter、Latinのスタイルで、それぞれボンゴ、カホン、ウッドブロック、カウベルなどで構成されたキットを使って、パーカッションを演奏してくれる。もう3人のドラマーは、Rock、Alternative向けのビート、アコースティックドラムでのビートメイキングを得意としている。

対応デバイスは、iOS 11以降がインストールされたiPhone 5s以降のiPhone、iPad mini 2以降のiPad、第6世代以降のiPod Touchとなっている。バージョン2.2で搭載されたAlchemyはiPhone 6以降、iPad Pro、iPad Air 2およびiPad mini 4で使用できる。