iPad向けiOS 11には、iPhoneと同じスタイルのコントロールセンターと同じ画面にマルチタスク画面がまとめられた。コントロールセンターは右端に集められ、残りの画面には開いているアプリのサムネイル画面が並び、タップして選べばそのアプリに切り替えられる。ちなみに、コントロールセンターとマルチタスク画面を表示させている際にも、画面下部にはDockが表示されており、そこからアプリアイコンを選んで起動できるようになっている。

iPad Pro:マルチタスク

マルチタスク画面では、画面分割をしたアプリの組み合わせを1つの画面として切り替えられるという新機能が用意された。iOS 10の画面分割は、主として起動しているアプリを切り替えても、分割しているアプリはそのまま起動したままだった。例えばSafariの画面にメモを呼び出して画面分割をしていて、マルチタスクでPagesを呼び出すと、Safariの部分がPagesに入れ替わり、画面分割をしているメモはそのまま残されていた。それが、iOS 11では、アプリの組み合わせがそのままマルチタスク画面に残される仕組みとなった。

前述のようにSafariとメモを画面分割で組み合わせて情報収集をする画面を用意しておき、またUlyssesとCloudOutliner 2の組み合わせでアウトラインに沿った原稿執筆を行っている場合、両方の組み合わせをマルチタスクメニューに残しておくことができるのだ。マルチタスク画面でタップすれば、アプリのコンビをすぐに呼び出し、作業を続けることができるようになる。