HUAWEIは10月16日(現地時間)、ドイツ・ミュンヘンで発表会を開催し、フラッグシップスマートフォン「HUAWEI Mate」シリーズ最新モデルとなる「HUAWEI Mate 10」および「HUAWEI Mate 10 Pro」を発表した。
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発表会では、HUAWEIコンシューマービジネスグループCEOのリチャード・ユー氏が登壇し、Mate 10シリーズを詳しく紹介。冒頭でリチャード氏は、「スマートフォンが登場して10年、スマートフォンは人々の生活を変えてきた」と述べつつ、より大画面で、より優れた処理能力を備え、通信速度が高速で、カメラの性能に優れ、バッテリー駆動時間の長いスマートフォンを求めるヘビーユーザーの要求に応えてきたのがMateシリーズだと自信を見せる。
そして、「"最も先進的なチップセット"である、IFAで発表したAI処理機能を備えるSoC、Kirin 970を搭載する、"最も先進的なスマートフォン"」(リチャード氏)として、Mate 10シリーズの2モデル、Mate 10とMate 10 Proを発表した。続いて、Mate 10シリーズの特徴として、デザイン、性能、写真撮影、インテリジェント機能の4つを示し、それぞれを詳しく説明した。
FullViewディスプレイ採用で大画面とコンパクトボディを両立
まずデザインについて。Mate 10シリーズでは、極限まで額縁をそぎ落とした「FullView」ディスプレイを採用することによって、大画面とボディの小型化を両立したとのこと。
2,560×1,440ドット表示対応の5.9型液晶パネルは、赤緑青に加えて白のピクセルを備えるRGBWパネルで、輝度は最大730nitsと非常に明るい。また、HDR10準拠のHDR表示もサポートし、非常に優れた表示品質を備えるという。上下左右のベゼル幅を狭めることによって、従来モデルのMate 9と同じディスプレイサイズながら、幅は77.8mm、高さ150.5mmと、Mate 9と比べて幅が1.1mm、高さが6.4mmもコンパクトになっている点も強調した。
また、Mate 10 Proでは、2,160×1,080ドット表示対応の6型有機ELパネルを採用している。こちらはアスペクト比が18:9の縦長となる点が、Mate 10と大きく異なる特徴となっている。コントラスト比は70,000:1、NTSC比112%の発色性能も備えており、非常に優れた映像表示が可能と説明。こちらもHDR10準拠のHDR表示をサポートする。加えて、5.5型ディスプレイと同等のボディサイズとなっているため、持ちやすさにも優れるとした。
【左】RGBW液晶の採用により、最大720nitsの高輝度を実現し、省電力性も高められている。【右】狭額縁化により、同じサイズのディスプレイを搭載するMate 9よりも幅が1.1mm、高さが6.4mmコンパクトになった |
【左】Mate 10 Proでは、2,160×1,080ドット表示対応、アスペクト比18:9の6型有機ELパネルを採用。70,000:1の高コントラスト比で、NTSC比112%の広色域表示をサポート。【右】6型ディスプレイながら5.5型ディスプレイ搭載スマートフォン同等のコンパクトさを実現 |
さらにリチャード氏は、Appleの最新スマートフォン「iPhone X」や「iPhone 8 Plus」、Samsungの最新スマートフォン「Galaxy Note8」などとの比較も展開。ディスプレイの表示面積は、iPhone Xに比べてMate 10が18%以上、Mate 10 Proが16%以上大きく、ユーザビリティに優れると語る。正面から見た画面占有率も、Mate 10、Mate 10 ProのほうがiPhone Xよりも優れていると指摘。
Mate 10、Mate 10 Proとも大画面ディスプレイに加えて、iPhone Xより48%以上大容量となる4,000mAhバッテリーを搭載しつつ、薄型コンパクトボディを維持。さらに、Mate 10では液晶下部に指紋認証センサーを搭載しながらベゼル幅がiPhone 8 Plusよりも狭められている点なども紹介しつつ、優位性をアピールした。
生体認証機能については、iPhone Xではスリープ復帰までに本体を顔の前に持ち上げて本体を見て画面をスワイプするという3段階のステップを経る必要があるのに対し、Mate 10では指紋認証センサーをタッチするだけでアンロック。アンロックにかかる時間はわずか0.33秒と、利便性に優れる点も訴える。
【左】指紋認証センサーを搭載しているが、ベゼル幅はiPhone 8 Plusよりも圧倒的に狭いとアピール。【右】指紋認証センサーをタッチするだけで瞬時にスリープ復帰するため、iPhone Xよりも利便性に優れると指摘 |
本体デザインは、上下左右対称のシンメトリックデザイン。Mate 10 Proは、背面のカメラ部分にラインが施されているが、これはスポーツカーをイメージしたものだという。そして、ボディ側面には金属素材、背面にはガラスを採用するとともに、ガラスは上下左右ともに曲面となっている3Dカーブデザインを採用して、手にフィットし持ちやすさを追求しているとした。
この背面ガラスは、強化ガラスのゴリラガラスを加えた全5層のマルチレイヤー構造となっており、美しい質感を実現しているという。ボディカラーは、Mate 10はブラック、モカブラウン、シャンパンゴールド、ピンクゴールドの4色、Mate 10 Proはチタニウムグレー、ミッドナイトブルー、モカブラウン、ピンクゴールドの4色を用意。
そして、Mate 10 Proにはポルシェデザインとのコラボレーションによる「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 10」も用意される。こちらは、セラミックのような質感をマルチレイヤーガラスで再現しており、非常に重厚な印象となっている。