Android 8.0ベースのEMUI 8.0を採用し、PCライクに利用できる「PC mode」

最後に、Mate 10シリーズのインテリジェント機能が紹介された。

Mate 10シリーズでは、OSにAndroid 8.0、ホームUIとして最新のEMUI 8.0を採用している。EMUI 8.0では、実時間に合わせてイメージを変更する「ダイナミック壁紙機能」をサポート。ホームボタンや戻る、履歴などのボタンが並ぶナビゲーションバーを非表示にして、全画面に情報を表示できる機能も用意した。

Mate 10 Proではアスペクト比18:9の縦長画面を活かして、一部アプリでは横位置で利用する場合に2ペイン表示も可能となっている。さらに、マルチウィンドウ機能をより便利に活用するものとして、メッセージが届いたことを知らせる通知バーにマルチウィンドウボタンを配置し、そのボタンをタップするだけでマルチウィンドウでメッセージを確認できるという機能もある。

【左】OSはAndroid 8.0で、ホームUIはEMUI 8.0を採用。【右】実時間に合わせて背景イメージを切り替える「ダイナミック壁紙機能」

【左】ナビゲーションバーを非表示にして画面全体に情報を表示できる。【右】Mate 10 Proでは18:9の縦長画面を利用し、対応アプリでデュアルペイン表示が可能

【左】メッセージが届くとワンタップでメッセージをマルチウィンドウ表示できる。【右】EMUI 8.0のアドレス帳にLinkedinをビルトイン

セキュリティ機能としては、Google zero-touch provisionを世界初サポートとのこと。これにより、エンタープライズレベルでのモバイルマネージメント機能が提供でき、非常に高いセキュリティ性が確保できるとした。

オーディオ機能としては、ハイレゾ音源の再生をサポート。Mate 10シリーズには標準でハイレゾ対応イヤホンも付属する。「Easy Talk」という機能では、通話時に自分の声以外の周辺音を低減。ノイズを減らすとともに声の明瞭さを高めて、より快適な通話を可能にするという。

AI翻訳機能も新たに搭載。この翻訳機能は、Microsoftによる最適化が施され、50以上の言語をサポートし、Kirin 970のNPUによって最大300%高速に翻訳を行うという。音声翻訳やテキスト翻訳、写真で文字を認識し翻訳を行う機能、会話翻訳などの機能を提供する。テキスト翻訳や写真翻訳は、言語データをダウンロードしておくことでオフラインでの翻訳も可能とのことで、海外でレストランのメニューを翻訳する場合などに便利と説明された。

【左】Google zero-touch provisionを世界初サポート。【右】ハイレゾオーディオの再生に対応

【左】通話時に自分の声以外の周辺音を低減し、ノイズを減らすとともに声の明瞭さを高めて、より快適な通話を可能にする「EasyTalk」機能も搭載。【右】Microsoftによる最適化が施されたAI翻訳機能を搭載

事前に言語ファイルをダウンロードしておけば、オフラインでもテキスト翻訳や写真翻訳が可能

外部ディスプレイと接続し、Bluetooth接続のキーボードとマウスを用意することで、PCライクな利用を可能とする「PC mode」も用意。同様の機能を備えるSamsung Note8では専用ドックが必要となるが、Mate 10シリーズではケーブル1本で利用できると、その優位性をアピール。機能としては、Officeアプリなどをマルチタスク、マルチウィンドウで表示し、キーボードやマウスを利用してPC同等の編集作業を実現する。また、PC mode利用時には、Mate 10をタッチパッド代わりとしても利用可能だ。

最後にAI機能について。Mate 10シリーズのAI機能は、オープンエコシステムを採用しており、GoogleのAIプラットフォーム「Android AI API」や、ファーウェイのAIプラットフォーム「HiAI API」をサポート。そのため、サードパーティのアプリでもAIコンピューティングを活用した高性能アプリを容易に開発できるとのこと。

【左】外部ディスプレイと接続し、Bluetooth接続のキーボードとマウスを用意することで、PCライクな利用を可能とする「PC mode」。【右】PC modeは、専用ドック不要で、ケーブル1本でディスプレイと接続して利用できるとアピール

【左】マルチタスク、マルチウィンドウでPC同様の作業がこなせると説明。【右】GoogleのAIプラットフォーム「Android AI API」や、ファーウェイのAIプラットフォーム「HiAI API」をサポートするオープンなAIエコシステムを採用しており、サードパーティのアプリでもAI機能を容易に利用できるという