村田製作所は、BEMS向けCO2センサとして「IMG-CBシリーズ」を商品化したことを発表した。同シリーズは、ビル空調用ダクト内にCO2センサを設置し、モニタリングすることで必要なときのみ喚起を行い、ビル全体の省エネに貢献するとしている。9月よりハクイ村田製作所にて量産を開始している。

BEMS向けCO2センサ「IMG-CBシリーズ」の外観

近年、世界的に環境やエネルギーへの注目が高まりつつあり、ビル内のシステムや設備とつないで、稼働状態やエネルギーの使用量を解析し、効率よく制御することで省エネを図るシステム(BEMS:Building Energy Management System)への期待が大きくなっている。

一方、これらの実現には、システムの定期的な保守作業が必要であり、メンテナンス性の向上や効率化が期待されるとしている。

同シリーズは、独自の検量線アルゴリズムと2波長(測定用、リファレンス用)NDIR(Non-Dispersive Infrared)方式による自動校正機能により、長期安定性と高い測定精度を有することから、メンテナンス性の向上が期待できる。同社では今後、さまざまな制御システムとの親和性を向上すべく、出力インタフェースの拡充を行っていくとしている。

同シリーズの動作環境は、0℃~50℃で、測定範囲は0ppm~2000ppmと0ppm~3000ppm、入力電圧はAC/DC24V、DC12V、消費電力はAvg.0.5W/Max.2.0W、サイズは134mm×81mm×51mmとなっている。