楽天は26日、プラスワン・マーケティングのMVNO事業「FREETEL SIM」などの通信サービスを、2017年11月1日付けで取得すると発表した。プラスワン・マーケティングが会社分割を行い、楽天がMVNO事業の継承会社になる。楽天は対価として、5億2000万円をプラスワン・マーケティングに支払う。
プラスワン・マーケティングでは、MVNO事業とモバイル端末(製造)事業の2領域で、格安SIMサービスをはじめとした携帯電話事業を展開している。今回プラスワン・マーケティングは会社分割を行い、一部を除くMVNO事業を楽天へ継承。モバイル端末事業は自社で引き続き展開する。
プラスワン・マーケティングでは、MVNO事業を承継した後の通信サービスの内容、および料金などに変更はないとする。なお、freetel mobileブランドの通信事業や、プリペイドSIMに関する事業、通信サービスに附帯する一部サービスは承継対象外。
今回の取引は、楽天側では国内MVNO事業「楽天モバイル」の規模拡大が狙いとする。一方のプラスワン・マーケティングは、業界で高いシェアを持つ楽天モバイルにMVNO事業を継承することで、安定したサービスを長期的にユーザーに提供できると判断したという。