さて、本製品最大の売りであるバレットタイム撮影ですが、意外な方法によって実現しています。それはInsta360 ONEをグルグル振り回すこと。
付属のストラップをInsta360 ONEに装着し、撮影者の周囲で振り回すことで、120fpsのハイスピード撮影(スローモーション撮影)機能と6軸スタビライゼーション機能により、撮影者を中心に捉えたバレットタイム映像を記録することができるわけです。
なおバレットタイム撮影はInsta360 ONE単体で行なうので、事前に「設定→単体仕様設定→三回クリック設定」に「バレットタイム」を割り当てておきます。これで電源ボタンをワンクリックで写真撮影、ダブルクリックで動画撮影、3回クリックでバレットタイム撮影が可能となります。
ヒモと自撮り棒はカスタマイズが大事
Insta360 ONEにはバレットタイム撮影用にオレンジ色のヒモが同梱されていますが、あまりオススメできません。と言うのもヒモがかなり細くて頼りないんですね。ずっと使っているとInsta360 ONEがあらぬ方向に飛んでいきそうです。なくしたり、破損したりするならまだいいですが、人に怪我させることだけはあってはなりません。
また、最初に撮影した動画ですぐ知人に指摘されたのですが、ヒモがよじれてカメラ自体が回転してしまうのも困りものです。
映像のスティッチ部分(つなぎ合わせている部分)をよく見ると、動画の後半でカメラが高速回転しているのがわかります |
準備完了、満を持して臨んだバレットタイム撮影
と言うわけで、改めて撮影したのが下記の動画です!
改めて撮り直した、Insta360 ONEのバレットタイム撮影です |
相変わらずのボッチ感と、真剣さのあまり殺し屋の眼差しになっているのは目をつぶっていただくとして、バレットタイム映像としてのクオリティーが向上していることはご納得いただけるのではないかと。
なお、上の動画の4カット目には、あえて回転させずに前方に保持した状態で撮影してみました。バレットタイム撮影時には全天球ではなく半天球の映像を120fpsのハイスピードで撮影します。回転させなければ、普通のスローモーション動画としての撮影が可能なわけです。
360カメラとしての画質についても言及しておきましょう。まだ1週間ほどしか撮影していませんが、強い光が差し込んでいるときに、映像のつなぎ合わせ部分の明暗差が大きいように感じました。写真解像度についてはTHETA Vを上回っているInsta360 ONEですが、この点は大きな課題です。
Insta360 ONEの実写画像
Insta360 ONEには、Facebook、YouTube、Periscope、Weibo、RTMPなどへのライブ配信機能が用意されており、また撮影設定も自動、マニュアル、ISO優先、シャッター優先などきめ細かく変更可能です。画質については前述の通り課題がありますが、機能性は充実しています。ハードウェアとしての完成度は高いだけに、今後の画質向上、さらなる機能充実が楽しみな製品です。