HDDとSSDは「音が違う」、SSDのほうが高音質という人も

株式会社アイ・オー・データ機器の北村泰紀氏は、「SSDの特性を活かしたコンシューマー製品への展開」と題した講演を行った。

アイ・オー・データ機器 北村泰紀氏

同社が2015年10月に販売を開始した「fidata」は、ハイレゾ音源ファイルを効率良く視聴できるネットワークオーディオ専用ストレージだ。各社のネットワークオーディオプレーヤーやUSB-DACを利用して、オーディオファイルを再生できる。fidataは、SSD搭載モデルとHDD搭載モデルがあるが、これは製品化検討時のユーザーヒアリングで、HDD支持派とSSD支持派がほぼ半数ずつだったためだ。SSD搭載モデルは、Samsungの850 EVO 500GBを2台採用、HDD搭載モデルはWDのAV-GP Custom 2TBを2台採用している。

fidataは、音源の持つ本来の音を引き出すことをコンセプトに開発され、SSDも高速性や耐久性の視点ではなく、音の違いで採用している。では、デジタルデータなのになぜ音が変わるのか、それは装置の電気的ノイズの影響だと考えている。HDDとSSDのグランドノイズを計測すると、やはりHDDのほうがノイズが大きい。その傾向がアナログ変換側に影響を及ぼしている。

また、HDDとSSDのジッターを比較すると、SSDのほうが低ジッターではあるが、その差はわずかであり、聴感上分かるほどの差異とはいえない。そこで、ノイズ対策を徹底した最新のfidata「HFAS1-XS20」は、SamsungのSSD「850 EVO 500GB」×4台とともに、ノイズを極限まで抑えた「X-Cruster Unit」を搭載した。

fidataとは、2015年10月に発売された高音質ネットワークオーディオサーバー

ハイレゾ音源ファイルを効率良く視聴できるネットワークオーディオ専用ストレージであり、各社のネットワークオーディオプレーヤーやUSB-DACを利用して再生できる

fidataは、SSD搭載モデルとHDD搭載モデルがあるが、これは製品化検討時のユーザーヒアリングで、HDD支持派とSSD支持派がほぼ半数ずつだったため。SSD搭載モデルは、Samsungの850 EVO 500GBを2台採用、HDD搭載モデルはWDのAV-GP Custom 2TBを2台採用

fidataは、パーツや設計にこだわって磨き上げた究極のオーディオストレージ

fidataは、音源の持つ本来の音を引き出すことをコンセプトに開発

デジタルデータなのになぜ音が変わるのか、それは装置の電気的ノイズの影響だと考えている

音質劣化のノイズ伝達イメージ。ノイズが少ないほど良質な再生が可能となるはず

HDDとSSDのグランドノイズを計測すると、やはりHDDのほうがノイズが大きい。その傾向がアナログ変換側に影響を及ぼしていると分析

HDDとSSDのジッターの比較では、SSDのほうが低ジッターではあるが、聴感上分かるほどの差異とはいえない

ノイズ対策を徹底した最新のfidata「HFAS1-XS20」は、SamsungのSSD「850 EVO 500GB」を4台搭載し、ノイズを極限まで抑えた「X-Cruster Unit」を搭載している

アイ・オー・データ機器は、SeeQValut対応ポータブルストレージ「AVHD-PUTSQ」も販売している。AVHD-PUTSQは、SeeQValut対応録画用HDDであり、対応機器なら録画番組を引き継げるが、持ち運び用途では耐衝撃・耐振動において課題がある。そこで、モバイル用途に着目したSeeQVault SSDモデルを開発中である。実現へ向けた課題としては、再生アプリがないこと、USBバスパワー駆動ではスマホのバッテリの減りが心配なこと、そしてSSDのコストと耐久性が挙げられる。

動画用モバイルストレージとしてのSSDとHDD、SDの比較を行うと、SSDは多くの点でスイートスポットを満たしている。現在、Android用再生アプリをソフトベンダーと協業して開発中。バッテリの減りについては、モバイルバッテリから給電しながら視聴でき、端末へも充電できるようにする予定である。コストと耐久性については、V-NAND搭載SSDに期待する。SeeQVault対応ポータブルSSDは、2018年発売を目指して開発中である。

SeeQValut対応ポータブルストレージ「AVHD-PUTSQ」。SeeQValut対応録画用HDDであり、対応機器なら録画番組を引き継げるが、持ち運び用途では耐衝撃・耐振動において課題がある

モバイル用途に着目したSeeQVault SSDモデルを開発中。実現へ向けた課題は、再生アプリがないこと、USBバスパワー駆動では、スマホのバッテリの減りが心配なこと、そしてSSDのコストと耐久性

動画用モバイルストレージとしてのSSDとHDD、SDの比較。SSDは多くの点でスイートスポットを満たしている

Android用再生アプリをソフトベンダーと協業して開発中。また、バッテリの減りについては、モバイルバッテリから給電しながら視聴でき、端末へも充電できるようにする予定。コストと耐久性については、V-NAND搭載SSDに期待

SeeQVault対応ポータブルSSDを2018年発売を目指して開発中