Z-SSDやBGA SSDなど最新SSD製品やSSD搭載機器が展示

講演会場の外には、展示スペースが用意されており、Samsungの最新SSD製品やSSD搭載機器が展示されていた。展示スペースは、クライアントPC/コンシューマー向けと、エンタープライズ/データセンター向けという2つのエリア。

クライアントPC/コンシューマー向けでは、最小のフォームファクタであるBGA SSDの展示および、アイ・オー・データ機器の講演でも紹介されていたfidataのSSDモデルとHDDモデルの音の聞き比べ、開発中のSeeQVault対応ポータブルSSDのデモなどが行われていた。また、エンタープライズ/データセンター向けでは、低レイテンシのZ-NANDを採用したZ-SSDの展示や、オールフラッシュシステムとHDD/SSDを併用したハイブリッドシステムの性能比較などが行われていた。

クライアントPCやコンシューマー向けSSDのラインナップ

M.2フォームファクタのNVMe対応SSD「SM961」。2bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大3,200MB/秒、シーケンシャルライトは最大1,800MB/秒と高速だ

M.2フォームファクタのNVMe対応SSD「PM961」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大3,000MB/秒、シーケンシャルライトは最大1,700MB/秒

M.2フォームファクタのNVMe対応SSD「960 PRO」。2bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大3,500MB/秒、シーケンシャルライトは最大2,100MB/秒

M.2フォームファクタのNVMe対応SSD「960 PRO」。2bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大3,500MB/秒、シーケンシャルライトは最大2,100MB/秒

M.2フォームファクタのSATA対応SSD「PM871b」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大540MB/秒、シーケンシャルライトは最大520MB/秒である

2.5インチフォームファクタのSATA対応SSD「PM871b」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大540MB/秒、シーケンシャルライトは最大520MB/秒

2.5インチフォームファクタのSATA対応SSD「850 PRO」。2bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大550MB/秒、シーケンシャルライトは最大520MB/秒

2.5インチフォームファクタのSATA対応SSD「850 EVO」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大540MB/秒、シーケンシャルライトは最大520MB/秒

mSATAフォームファクタのSATA対応SSD「850 EVO」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大540MB/秒、シーケンシャルライトは最大520MB/秒

M.2フォームファクタのSATA対応SSD「850 EVO」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大540MB/秒、シーケンシャルライトは最大520MB/秒

最小のフォームファクタであるBGA SSD。2.5インチフォームファクタに比べて、体積は1/100に削減されている

BGA SSD「PM971」のスペック。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大1,500MB/秒、シーケンシャルライトは最大900MB/秒

BGA SSD「PM971」の実物。切手大のSSDである

fidataのSSDモデルとHDDモデルの音の聞き比べも行われていた

コンシューマー用途でのSSDの利点

SeeQValut対応SSDとSeeQValut対応HDDの比較。動画再生中に振動を与えると、右のSSDのほうは問題なく再生できるが、左のHDDのほうは再生が止まったり、画面が消えたりする

SeeQValut対応ポータブルSSDの利用方法

エンタープライズやデータセンター向けSSDのラインナップ

M.2フォームファクタのNVMe対応SSD「PM963」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大2,000MB/秒、シーケンシャルライトは最大1,200MB/秒

2.5インチフォームファクタのNVMe対応SSD「PM963」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大2,000MB/秒、シーケンシャルライトは最大1,200MB/秒

2.5インチフォームファクタのNVMe対応SSD「PM1725a」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大3,400MB/秒、シーケンシャルライトは最大2,900MB/秒

HHHLフォームファクタのNVMe対応SSD「PM1725a」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大6,400MB/秒、シーケンシャルライトは最大2,900MB/秒

2.5インチフォームファクタのSATA対応SSD「PM863a」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大520MB/秒、シーケンシャルライトは最大480MB/秒

2.5インチフォームファクタのSATA対応SSD「SM863a」。2bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大520MB/秒、シーケンシャルライトは最大485MB/秒

2.5インチフォームファクタのSAS対応SSD「PM863a」。3bit MLCのV-NANDを採用し、シーケンシャルリードは最大1,350MB/秒、シーケンシャルライトは最大1,300MB/秒

オールフラッシュシステム(左)とHDDとSSDを併用したハイブリッドシステム(右)の比較

オールフラッシュとハイブリッドでは、HCIベンチで25倍もの差が出ている

Samsung SSD 850 PROを搭載した8K動画プレーヤー「HYPER CUBE」

Z-NANDおよびZ-SSDに関する展示

Z-NANDはレイテンシの削減に重点を置いた新しい設計のNANDフラッシュであり、その性能を引き出す新型コントローラーと組み合わせたものが、Z-SSDである

展示されていたZ-SSD。PCI Expressスロットに装着して利用する。容量は1TBだが、ユーザーエリアは800GBとなっている

Z-SSDは従来のNVMe対応SSDに比べて、シーケンシャルリード性能が1.6倍、シーケンシャルライト性能が3倍に向上している

Z-SSDは従来のNVMe対応SSDに比べて、レイテンシが1/4に削減されている

Z-SSDは従来のNVMe対応SSDに比べて、キャッシュドサーバの性能が1.6倍に向上し、ビッグデータ解析では応答速度は1.7倍になる。また、PRAMベースの製品に比べて、電力効率は2.6倍になる