アイロボットジャパンは、スマートアプリケーション「iRobot HOME」に対応した新モデル「ルンバ890」と「ルンバ690」を2017年8月24日より全国の百貨店およびアイロボット公式ストアにて販売する。アイロボットストア価格でルンバ 890が69,880円、ルンバ 690が49,880円(ともに税別)
Wi-Fi対応で操作がより簡単に
ルンバの現在のラインナップは、900シリーズ、800シリーズ、600シリーズに大別できる。その中で、これまでは最上位モデルの900シリーズだけがWi-Fiに対応しており、iRobot HOMEアプリを使用することで、さまざまな操作ができる特別なIoTモデルだった。
今回、発表されたのは上位モデルの890とスタンダードモデルの690で、どちらもWi-Fi対応モデルに生まれ変わった。これにより、ルンバの全モデルがiRobot HOMEアプリを使用して、清掃開始や停止などの操作、清掃開始時間のタイマー予約、清掃状況のプッシュ通知、お手入れタイミングのお知らせ、ソフトウェアの自動アップデートなど、さまざまな設定や操作ができるようになった。
最上位モデルの900シリーズと、800・600シリーズの大きな違いは、掃除方法だ。
いずれもアイロボット社が開発したロボットテクノロジー「iAdapt」を搭載。数十のセンサーで部屋の情報を収集し、人工知能が毎秒60回以上の状況判断を行い、40以上の行動パターンから最適な動作を選択して動く。ゴミの取りこぼしが少なく、壁際まで掃除できるとしている。
900シリーズにはカメラも搭載されており、本体に搭載したカメラと、フロアトラッキングセンサーなどで、フロア全体をナビゲーションし、規則正しくシステマチックに清掃できる。新モデルの890と690を含め、800シリーズと600シリーズはカメラ非搭載だが、最適な行動パターンを計算し、部屋中をくまなく掃除していく。900シリーズの「Clean Map」がなく、掃除した場所をマップで確認することはできないが、iRobot HOMEアプリを使い、Wi-Fi経由で遠隔操作や各種設定が行えるようになった。
IoT化を行うことで毎日の生活が快適に
代表執行役員社長 挽野元氏は、ルンバの新製品がWi-Fiに対応したことについて、以下のように語った。
「IoT化することで、家の中での利便性、快適性が向上するスマートホーム市場は、さらに飛躍的に拡大すると見込まれています。人の手をわずらわさず、全自動でやってくれて、個別の好みに合わせて人はただ生活するだけ、というビジョンがスマートホームです。すべてWi-Fiに対応し、スマートホームの一助を担う存在になりたい、そういう思いから、ルンバすべてをWi-Fi対応にしました」
プロダクトマネジメント シニアダイレクターのフーマン・シャビティ氏は、今回発表した800シリーズと600シリーズがWi-Fi対応したことによって、より操作が簡単になったことを強調した。
「iRobot HOMEアプリを使用して、いつでもどこからでも、清掃、一時停止も遠隔操作可能で、スケジュールの設定もできます。現在のステータスを確認したり、モニタリングをしたり、IoTで簡単に行うことができます。また、ルンバのもつ素晴らしい機能は、ゴミの多い場所はセンサーで感知できることです。キレイになったと判断するまで、すみずみまでブラッシングを繰り返すため、お客様の満足度も高く、評価されています」
ペットがいるなら、からまりにくい890がおすすめ
890と690の違いは、掃除性能だ。890は、底面中央の吸い込み口にある2本のローラーブラシが、特殊素材と独自形状。真空状態にして吸引するため、吸引力は強い。機構は900シリーズと同様となっている。サイズは353mm×92mm、重さは約3.8kg。
690は、1回の走行で3つの清掃作業を行い、丁寧に何度もゴミを取り除く。ブラシは一般的な毛ブラシを採用しているため、900シリーズや800シリーズと比較すると糸や髪の毛、ペットの毛などはからまりやすい。そのため、糸や毛を切るためのお手入れカッターが付属している。サイズは340mm×92mm、重さは3.6kg。どちらも稼働時間は最大60分となっている。