オフィス向け高速ラインインクジェット複合機「WorkForce Enterprise LX-10000F」

もうひとつエプソンのプリンティングソリューションズ事業において、見逃せない動きがある。それがオフィス向け高速ラインインクジェット複合機「WorkForce Enterprise LX-10000F」である。

同製品は、新開発の「Precision Coreラインヘッド」を採用しており、100ppm(1分間に100枚)の高速な印刷を実現することができるのが特徴。従来のレーザー方式の複写機に比べても圧倒的な速度を実現しており、同社の複写機市場参入のエポックメイキング的な製品として注目を集めている。

日本と欧州では2017年6月中旬からの製品投入で、今回発表した2017年度第1四半期への貢献はほとんどない。ただ、この第1四半期における営業活動で、大きな手応えを感じているようだ。

「1分間に100枚という印刷速度と、複写機ならではの使い勝手を実現している点への評価が高い。とくに、感じているのは体感してもらうことが、有効な製品であるという点。1分間に100枚という印刷速度を見て、販売パートナーやユーザー企業が驚き、そこに評価が集まっている」(瀬木氏)

また、「チラシを大量に印刷したい」といった具体的なニーズを持つユーザー層の取り込みや、従来インクジェットの印刷品質に懸念を抱いていたユーザーからの評価も高いと瀬木氏。今後、8月から米国で、12月には中国でも販売を開始する予定で、第2四半期以降は業績にも貢献することになる。