「デフォルトじゃないブラウザの会」登壇者一同。左から、Yahoo!JAPAN執行役員CMOの村上臣氏、jig.jp代表取締役社長の福野泰介氏、Vivaldi Technologies COOの冨田龍起氏、フェンリル チーフデザイナーの松野紘明氏、アスツール代表の加藤雄一氏、Fillament Inc.の角勝氏

Webブラウザといえば、WindowsならEdge(もしくはInternet Explorer)、MacならSafariだが、OSに標準搭載されているブラウザではなく、「Chrome」(Androidでは端末によりデフォルト)や「Firefox」といった、サードパーティによるWebブラウザを使うユーザーは多い。そのメリットは、デフォルトのブラウザより高速だったり、機能を自分好みにカスタマイズできる拡張機能が使えたりすることだ。

インターネット解析を手がけるStatCounterによると、日本国内における(全プラットフォーム対象の)ブラウザシェアTop5は、Chromeが36.71%で首位、次いでSafariが24.74%、Internet Explorer(IE)が17.53%、Firefoxが11.68%、Edgeが4.06%と続く(2017年6月時点)。ここでランキング入りしているブラウザは、いわばメジャーなブラウザだ。

この順位は、2015年9月にChromeが当時トップシェアだったIEを抜いてから変わらない(なお、ブラウザシェアの数値は調査会社により異なり、例えばNet Applicationsのデスクトップ向けブラウザシェア解析では、2016年3月にChromeとIEの国内シェアが逆転している)。

「デフォルトじゃないブラウザ」が集合、情熱のトークを繰り広げる

2017年6月末、サードパーティのブラウザベンダがイベント「デフォルトじゃないブラウザの会」を開催した。携帯電話からPCサイトを同じレイアウトで見られる「jigブラウザ」、旧Operaのコンセプトを受け継いだ「Vivaldi」、国産No.1をうたう「Sleipnir」、2016年App Storeのベストアプリを受賞したiOS向けブラウザアプリ「Smooz」と、個性豊かなブラウザベンダが一堂に会した。

司会進行は、Fillament Inc.の角勝氏と、Yahoo!JAPAN執行役員CMOの村上臣氏。ブラウザベンダ側からは、jigブラウザからjig.jp代表取締役社長の福野泰介氏、VivaldiからVivaldi Technologies COOの冨田龍起氏、Sleipnirからフェンリル チーフデザイナーの松野紘明氏、Smoozからアスツール代表の加藤雄一氏が登壇した。

ここでは、ブラウザベンダによる"ブラウザ愛"がほとばしったパネルディスカッションおよび、会場で行われた質疑応答の様子を紹介していこう。

jig.jp代表取締役社長の福野泰介氏

Vivaldi Technologies COOの冨田龍起氏

フェンリル チーフデザイナーの松野紘明氏

アスツール代表の加藤雄一氏