さて、Salesforceは2000年に日本法人を設立、社員は1100人を超え、データセンターは2カ所を構える。この日、顧客として発表されたのは、RIZAPだ。
ベニオフに呼ばれてステージに立ったRIZAPグループ代表取締役社長の瀬戸健氏は、”結果にコミットする”という同社のキャッチフレーズについて、「顧客が求めているものを必ず提供すること」と説明する。
「今までのトレーニングは顧客にトレーニングを提供していた。だが、お客様はトレーニングをしにきたのではなく痩せたい、変わりたいと望んでいる。であれば、お客様にトレーニングに対して対価をいただくのではなく、結果を出した後で痩せて自信を持ってもらう」と瀬戸氏。それが、「結果にコミット」という言葉に込められているのだという。
元々はダイエット食品(豆乳クッキー)でスタートした同社は、自己投資産業で世界ナンバー1を目指している。M&Aを積極的に行っており、グループの経済圏が拡大し顧客管理基盤が必要なことから、Salesforceを導入するに至った。Salesforceへの期待として瀬戸氏は、「お客様との距離をもっと縮めて、もっと寄り添い、結果を出していく」と述べ、その支援を望むとした。
デモではRIZAPがService Cloud、Marketing Cloud、App Cloudなどを使ってどのように潜在顧客にリーチし、コミュニケーションをしているのか、各店舗の売り上げ目標に対してEinstein Analyticsを使って分析する様子などを見せた。
RIZAPはまず、ボティメイク事業で導入し、担当トレーナーと顧客との関係をさらに密にし、パーソナライズされた商品やサービスの提案を行うという。
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Marketing Cloudで「中年、子育て世代で外食好き」のセグメントを見ると、最新機能の「Salesforce Data Management Platform(DMP)」を利用して550万台のデバイス、推測人数150万人と出る(上部)。下部では、ID/パスワードでログインしている人が濃いオレンジで表示され、薄いオレンジでは推測と、さらに細かい内訳が出る |