Lenovoは、MWC 2017に合わせて、Motorolaブランドのスマートフォンだけでなく、Lenovoブランドの2in1 PCの新製品も複数発表した。本稿では、それらLenovoブランドの2in1 PCから注目の製品を取り上げ、インプレッションをお届けする。
Yoga 720 13"
液晶が360度開閉するコンバーチブル型2in1「Yoga」シリーズ新モデルとして、「Yoga 720 13"」、「Yoga 720 15"」、「Yoga 520 14"」の3モデルが発表されたが、その中で日本で特に注目されそうなのがYoga 720 13"だろう。
日本では、11.6型液晶搭載の「Yoga 710」が発売されているが、Yoga 720 13"には、型番からも想像がつくように、13.3型液晶を搭載している。本体サイズはYoga 710の281×195×14.9mmに対し、Yoga 720 13"は310×213×13.9mmとやや大きくなってはいるが、液晶左右および上部ベゼル幅が狭められているため、なかなかコンパクトにまとまっているという印象。重量は約1.3kgと、1kgを切る13.3型モバイルが多く登場している現在ではやや物足りなく感じるが、それでもモバイル用途として十分満足できる重量と言える。
液晶は13.3型のIPSパネルを採用し、表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)または4K(3,840×2,160ドット)を選択可能。パネル表面は光沢仕様で、外光の映り込みがやや激しく感じるものの、表示品質は申し分ない。展示機ではフルHDパネルを搭載していたが、4Kパネルを選択できるという点は、ユーザーにとって魅力となりそうだ。
2in1のため、もちろんタッチ操作に対応しているが、スタイラスペン「Active Pen」も利用可能。Windows Inkにも対応しており、手書きメモやイラスト作成といった様々な用途に活用できる。展示機でのペンの使い心地は、ペン先がやや画面に引っかかりやすいという印象も受けたが、追従性は申し分なく、まずまず軽快なペン入力が可能だろう。
アイソレーションタイプのキーボードや大型タッチパッドの使い勝手も上々。キーボードバックライトも搭載しているので、場所をとわず軽快な入力が可能だろう。また、カーソルキー下部パームレストには指紋認証センサーを標準搭載する。Windows Hello対応で、セキュリティを高めつつログオン時の省力化を実現できる。
CPUは第7世代Coreプロセッサ、メモリ最大16GB、内蔵ストレージ最大1TB PCIe SSDと、スペック面も充実。価格は欧州で999ユーロからとなっており、コストパフォーマンスに優れる13.3型コンバーチブル2in1として、かなり魅力的な製品と言えるだろう。
Yoga 720 15"
なお、Yoga 720 15"は、液晶サイズが15.6型に大型化され、ディスクリートGPUとしてGeForce GTX 1050を搭載可能となっている。液晶が大きいため、サイズは364×242×19.9mm、重量は約2kgとなるが、その他の仕様はYoga 720 13"とほぼ同じだ。欧州での価格は1,099ユーロからとなる。
Yoga 520 14"
Yoga 520 14"は、14型液晶を搭載する製品で、より安価なモデルとなる。液晶の表示解像度はフルHDまたはHD(1,366×768ドット)となるが、CPUは第7世代Coreプロセッサ、メモリ最大16GB、SSDとHDDの同時搭載に対応、スタイラスペンのActive Penもサポートするなど、仕様面は充実。サイズは328×229×19.9mm、重量は約1.75kg。欧州での価格は599ユーロから。