Miix 320

Miix 320は、液晶着脱式2in1の新モデルとなる。Yogaシリーズよりも安価な価格帯に位置づけられた、エントリークラスの製品だ。とはいえ、着脱式2in1仕様を実現するだけでなく、LTE通信対応モデルも用意されるなど、なかなか魅力的な仕様を実現している点が特徴だ。

10.1型液晶搭載の着脱式2in1新モデル、Miix 320

液晶は10.1型で、表示解像度はフルHD。エントリークラスながら、フルHD液晶を搭載する点はなかなか魅力的。また、カバー型ではなく、ハードタイプのキーボードドックを採用しているため、クラムシェルPCとしての利便性も優れている。そのキーボードも、ピッチは十分に余裕があり、タッチタイプも余裕で、文字入力も軽快にこなせるという印象だ。

左側面、キーボード側にUSB 2.0を用意

右側面には、タブレット側にmicro HDMIとUSB 3.0 Type-C、キーボード側にUSB 2.0の各ポートを備える

タブレット底面側にはLTE用のSIMとmicroSDカードを装着するスロットがある

タブレットとキーボードは、マグネットで固定。着脱は容易で、マグネットの磁力も比較的強いため、装着時に画面がぐらついたり、液晶部を持って持ち上げても簡単にキーボードが外れることはない。

ドッキングでクラムシェルPC、液晶部単体でタブレットPCとして利用可能

キーボードとは強力なマグネットで固定。ぐらつきはなく、着脱も容易だ

重量は、タブレット単体で550g、キーボードと合わせても1,050gと軽さは十分で、モバイル用途も申し分ない。そして何より、LTE対応モデルが用意されているという部分は、間違いなくこのクラスの競合製品に対する優位点となるだろう。

表示解像度はフルHDと、このクラスとしては十分な高解像度表示に対応

キーボードの使い勝手は申し分なく、文字入力も軽快だ

ただし、ボディ素材はプラスチックとなっているので、低価格モデルらしい見た目だ。また、搭載CPUはAtom x5、メモリは最大4GB、内蔵ストレージは最大128GB eMMCと、このあたりも低価格モデルらしいスペックとなっている。実際に展示機を触ってみても、アプリの起動がもっさりとしていてる部分などはやや気になった。

ボディはプラスチックのため、やや見た目は安っぽく感じる

とはいえ、Wi-Fiモデルで269ユーロ、LTEモデルで399ユーロからという安価な価格は、かなり魅力的。モバイル用途のサブ機としての魅力はかなり大きいと言えるだろう。