シグマは21日、大口径標準ズームレンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM」を発表した。対応マウントはシグマ用 / ニコン用 / キヤノン用の3種を用意。発売日と価格は未定。2月23日からパシフィコ横浜で開催する「CP+ 2017」のシグマブースにて、参考出展される。

SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSMと、付属の花形フード

シグマのレンズプロダクトライン「Art」に属する標準ズームレンズで、焦点距離24-70mm、開放F値2.8のレンズとしては4代目。超高画素のデジタルカメラにも対応できる高画質を提供するとしている。

レンズ構成は14群19枚で、SLDガラス3枚、非球面レンズ4枚を採用。ズーム全域で高い光学性能を発揮し、コマ収差や倍率色収差などの諸収差や、ワイド側のディストーションも良好に補正。

開放F値での描写に優れ、ピント面をシャープに描写し、球面収差をわずかに残すことでボケの描写にもこだわった。

手ブレ補正機構「OS」では、シャッタースピード換算で3.5段を超える補正効果が得られる。大型サイズの超音波モーター「HSM」はトルクが増し、低速でも安定した動作が可能となった。フルタイムマニュアルフォーカスにも対応する。

レンズ鏡筒部は金属を多用し、レンズ繰り出し部には温度変化に強い複合材 TSC(Thermally Stable Composite)を採用。剛性や信頼性を高めている。マウント部にはゴムのシーリングを採用し、マウント部を保護するとともに、防塵防滴にも配慮した。前玉には撥水・防汚コートを施し、真鍮製バヨネット・マウントを装備。ニコン用にも電磁絞りを採用している。

そのほか主な仕様は、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)、画角が84.1~34.3度。最小絞りはF22、最短撮影距離は37cm、最大撮影倍率が1:4.8。フィルターサイズは82mm。本体サイズは最大径88mm、長さが107.6mm、重量は未定。