シャープの新しいコードレス掃除機「RACTIVE Air EC-A1R」。本体のパイプ部分に「ドライカーボン」と呼ばれる素材を用いることで、本体、パイプ、ヘッド合わせて重量1.5kgという超軽量を実現した製品だ。家で使ってみたので、使用感や気付いた点などを以下にまとめたい。
バッテリーで駆動するコードレスクリーナーは、電源コンセントと電源コードで給電するキャニスタータイプに比べて、吸引力に課題があった。高い吸引力のためにはそれなりの電力が必要で、必然的にバッテリーの比重が高くなる。そうすると価格が上がってしまうし、何より大型のバッテリーを載せると重くて操作しづらくなる……という一種のジレンマを抱えているのだ。
しかし、近年はバッテリー性能の向上や小型化により、コードレスクリーナーでも高い吸引力を維持できるようになった。海外メーカーだけでなく、国内メーカーからも、性能の高い製品が続々と登場しているのだ。シャープも2014年から「FREED」というコードレス掃除機を発売。重心バランスを工夫することで、自立を可能にしたうえ、手首への負担も軽減しているという画期的な製品だ。
とはいえ、女性の筆者からするとまだ少し本体が重く、ハンディで使用する際に片手で持つには辛いところがあった。今回のRACTIVE Airは、こういった声に応えたもので、軽量化にこだわった製品となっている。
RACTIVE Airは、バッテリーやモーターといった掃除機の性能を左右する根幹部分について、FREED相当のものを採用しているというのがポイントだ。ただし、本体を軽量化するため、パイプ部分の素材をドライカーボンに変更している。加えて、イオン発生機能「プラズマクラスター」を省略することで、さらに軽量化を図った。