CES 2017のポータブルオーディオ新製品をまとめてチェック! 【前編】

JBLのワイヤレスヘッドホンにクインシー・ジョーンズ監修モデル

JBLからも、良質なスタンダードクラスのワイヤレスヘッドホンが充実してきそうだ。現在は「SYNCHROSシリーズ」の冠を付けた「E50BT」「E40BT」が一段とカジュアルなデザインに刷新されて「E45BT」「E55BT」として生まれ変わる。

上位機のE55BTをベースに、米国の音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズが監修する「E55BT Quincy Edition」もラインナップに仲間入りする。これまでAKGで展開されてきたクインシー・ジョーンズモデルが、これからはJBLのラインナップにも展開されるのだろうか。北米は5月の発売が予定されている。

ゼンハイザーはMomentum In-Earのワイヤレスモデルを発表

ハイクオリティなデザインと音質のバランス、さらには高いコスパで定評のあるゼンハイザーのベストセラーイヤホン「Momentum In-Ear」をベースにBluetoothワイヤレス対応を遂げた「Momentum In-Ear Wireless」が、ゼンハイザーブースに出展されていた。北米で1月の発売を予定している。

イヤホン部分の上品なルックスをそのままに、柔らかく質感の高いシープスキンレザーのネックバンドを一体化した注目のワイヤレスイヤホン。ヘッドバンドタイプのオリジナル「Momentum」や「Momentum On-Ear」と同じプレミアムな質感を楽しませてくれる。会場に出展されていた実機で音を聴くこともできたが、良い意味でワイヤレスイヤホンらしくない透明感あふれる中高域に、伸びやかな低域のバランスが非常に良好なサウンドだ。Momentum In-Earを愛用するユーザーも、そのままスムーズにワイヤレス環境に移行できるイヤホンになると思う。気になる北米での価格は199.95ドル。日本発売のアナウンスを楽しみにしたい。

beyerdynamicの「テスライヤホン」が完成

1テスラ(1万ガウス)の強力な磁束密度によって、ヘッドホンの振動板を力強く正確に駆動する「テスラテクノロジー」は、90年以上にわたりプロフェッショナルからコンシューマーまで幅広く展開してきたドイツの名門、beyerdynamicが誇る独自技術だ。

このたび、フラッグシップヘッドホン「T1」に搭載されているテスラテクノロジーの基幹パーツ「リングマグネット」を、約16分の1まで小さくしてイヤホンに組み込むことに成功。満を持してイヤホン「Xelento remote」(エクセレント・リモート)を発表した。北米では1月の発売が予定されており、価格も999ドルとハイエンドになるという。現在のレートで日本円に換算すると、12万数千円前後といったところだろうか。

きらりと輝く上品なシルバーのメタルハウジングに、MMCX端子で着脱可能な2種類のケーブルが付属する。名前の通りリモートコントローラーが付くものと、音にこだわるユーザーにも嬉しいリモコン無しケーブルも同梱されている。さらに注目すべきポイントは、音漏れ防止や装着感の向上を徹底的に図りながらデザインをいちから起こしたという7種類の楕円型シリコンイヤーチップと、3サイズのComplyフォームチップ、キャリングケースなど付属品がとても充実しているところだ。ハイレゾロゴも取得しており、今年こそはハイレゾ対応のリファレンスイヤホンを手に入れたいという方にオススメできそうだ。