続いてはサイドとウラ面だ。しかし作業したくとも、今度は7月~9月とお仕事が繁忙期に入ってしまいなかなか製作に手をつけられない。気が付いたら、今度はiPhone 7が発売されてしまうという事態。なんてこった。

二度の新製品発売でちょっと心がくじけそうになったが、早く作らないといかん、ボサッとしていたらiPhone 7s(8?)の発売も来てしまうのではということで、刺繍をしたオモテ面に裏地をつけ、さらにポーチに仕上げるためのフェルト布を購入。

フェルトをサイドとウラ面の大きさに合わせてカット

かろうじて残っているモチベーションを盛り上げつつ、布と布の辺を縫い合わせていく。しかし、表面の刺繍同様に縫い目を細かくしてしまったので作業スピードは遅め。刺繍部分とフェルトを箱状に縫い合わせた後、さらにストラップの金具を取り付ける輪の部分を縫い付ける。あとはポシェット用ストラップを取り付けて完成。

辺の部分を綴じていく

輪を縫い付けてこれでできあがり

女子力のなさに定評がある筆者にしてはよくがんばった方だと思う。ともあれ、ご高覧くだされば誠に幸いだ。

完成したiPhone 6sポーチにiPhone 6sをインしてみた。刺繍部分はiPhone 6sの実物大だが、ポーチ自体は少し大きめ

なお、裏返すと一面ベージュで、Appleマークを施すなどもうちょっと工夫できなかったのかと思うわけだが、何せ時間がかかるもので。このあたりはただただ「仕様です」のひと言で切り抜けたいと思う。

ちょっと寂しいウラ面

なお、iPhoneを持っていなくとも、中に入っているのがハンカチやポケットティッシュなどでも、傍目にはiPhone 6sが入っているかのように見える点は便利グッズと言えるのではなかろうか。ただし、逆にiPhone 7を入れたらダウングレード感が出てしまうのでは、という心配は無きにしもあらず。

iPhone 7のモックを入れて持ち歩いてみたが、違和感は多分、ない。きっと大丈夫だ

筆記用具やお菓子など入れても中にiPhone 6sが入っているように……見え……るか?

時間がかかったのは作業の見積もりが甘かったからでは? いやいや、作業中断しすぎじゃないか! やはり背面も刺繍したかった……など振り返ると反省点は多々あるものの、これでもう、焦燥感にかられつつチクチク縫わなくていいのはひと安心。

2015年の末に軽い気持ちで縫い始め、気が付いたら2016年も年末。筆者の1年はポーチ作りで始まり、ポーチ作りで終わった。達成感はそれなりに高いが、作るのに視力と精神力が大幅に消費された今回の製作。ぜひ、2017年は「完成の見えない無謀なモノ作りはしない」をもって抱負としたいところだ。

なお、クリスマスツリーに飾っておけばサンタさんがiPhone 7ジェットブラックを入れてくれるのでは? という試みは残念ながら不発に終わった