既報のように、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月20日20時に、イプシロンロケット2号機の打ち上げを実施した。気がかりだった天候は、昼頃までは雨が降っていたものの、午後からはまさかの快晴。イプシロンは予定通りに打ち上げられ、満天の星空の中に消えていった。

前日の天気予報を裏切るような良い天気に恵まれた

ランチャーが旋回し、射点に姿を現したイプシロン2号機

イプシロンの夜間の打ち上げは初。過去に遡ってみると、M-Vロケット3号機で火星探査機「のぞみ」(PLANET-B)を打ち上げたのが深夜3時12分だった。内之浦から衛星用ロケットを夜間に打ち上げるのは、1998年以来、実に18年ぶりということになる。

事前の天気予報がかなり悪かったため、10秒で雲に突っ込むと思っていたのだが、晴れたおかげで、かなり長い時間、ロケットの飛行を見ることができた。第2段の燃焼が終了した5分くらいまで、ロケットの場所がハッキリと分かった。

本記事では、まずは打ち上げの様子を、写真と動画でお伝えしたい。なお21時40分から開催された記者会見の詳報については、後ほど掲載する。

ズームの動画。途中、所々追いかけられていないのが申し訳ないが、第2段の燃焼終了まで見ることができた

ワイドの動画。こちらは置きっ放しなのだが、ピントがボケた。やはり夜の打ち上げの撮影は難しい

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