Appleが発表した新世代となるノートブック型Mac「MacBook Pro」。3モデル登場したうち、Touch Barを搭載しない、最も低価格の13インチモデルを先行レビューする。

キーノートで紹介されたスペック。上位モデルとの違いは5つ

これまで表明してきたとおり、筆者は2012年モデルのMacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデルを愛用してきた。さらに遡ると、それ以前も、途中13インチMacBookやMacBook Airを挟みつつ、基本的には15インチのPowerBook、MacBook Proをメインマシンとして乗り継いできた。

ということもあって、今回の新シリーズでも、15インチモデルへの買い換えを目論んでいる。結果的には、2~3週間後のTouch Bar搭載モデルを待つことになった。

その前提で13インチのMacBook Proを評価してみると、Touch Bar非搭載モデル、つまり最も価格の安いモデルにも関わらず、充実した基礎体力の高さを楽しめたのと、そのサイズの魅力的な部分が発見できたのは意外であった。

新たに発表されたのは、全てMacBook Proの名称であり、MacBook Airは13インチモデルこそ値下げされ併売となるが、新モデルの登場の可能性はなくなった。11インチMacBook AirはMacBookへ、そして13インチMacBook Airは13インチMacBook Pro(Touch Barなし)へ、それぞれ統合されると考えて良いだろう。

事実上、MacBook Air 13インチの後継と位置づけられるMacBook Pro 13インチ(Touch Barなしモデル)は、上位モデルよりも価格にして3万円安い148,800円に設定されている。しかし、その差を見つけるのは、思った以上に難しかった。差として挙げられるのは、以下の5点である。

  • Touch Barの有無(最も大きな外観と機能上の違い)
  • Thunderbolt 3ポートとマイクの数(Touch Barなしモデルは、左側に2ポートのみと半分に減らされ、マイクの数は3つから2つに減っている)
  • ディスプレイサイズ(当然だが、Touch Bar搭載モデルには15インチモデルが存在する)
  • プロセッサとグラフィックス(より性能の高いCPUとグラフィックスを内蔵、あるいはアップグレードできる)
  • バッテリー容量(Touch Bar搭載モデルの方が少ないが、持続時間は同じ)

これらを除く基本的な構成は、Touch Bar搭載の有無にかかわらず、共通であるということだ。Touch Barの体験はユニークで、別の機会に紹介したいと思うが、これまで通りのシンプルなMacを求めるならば、MacBook Pro 13インチ(Touch Barなしモデル)は、価格の安さも相まって、非常に魅力的な選択肢となる。