MacBook ProのTouch Bar非搭載モデルを紹介する際、プレゼンテーションに立ったフィル・シラー上級副社長は、旧MacBook Proではなく、13インチMacBook Airと比較した。そのことからも、当該モデルがMacBook Air 13インチのユーザーの買替え需要を狙っていることが分かる。もちろんAppleは、これまでも、特定のターゲットに絞った製品開発やマーケティングを行ってこなかった点も、付記しておこう。

MacBook Airと厚さを比較

MacBook Proでありながら、新設計のこのマシンは、既に進化が終わったと言って過言でないMacBook Airのヒンジ部分よりも2.1mm薄く、また同じディスプレイサイズでありながら、縁が狭くなったことで、面積も大幅に小さくなった。

MacBook Airと大きさを比較

重量こそ、20g重たいが、均等な薄さとコンパクトなボディは、フルキーボードが付いていてしっかり仕事ができ、メインマシンにもなり得る「モバイルマシンのスタンダード」としてのMacBook Airのお株を、完全に奪うことに成功している。

ただし、1点注意すべき点がある。バッテリー持続時間は、MacBook Airの12時間から、MacBook Proは10時間へと短くなってしまった。同じサイズでディスプレイの消費電力が増えたことが原因だ。