シャープが9月15日に発売する「超音波ウォッシャー UW-A1」。超音波の力で洗濯物の汚れを剥がし取るという触れ込みの新製品だ。洗浄効果や使い勝手など、実力のほどを試してみたので、ここにお伝えしたい。

9月15日発売の超音波ウォッシャー UW-A1。推定市場価格は15,000円前後

まず、超音波ウォッシャーが汚れを落とす仕組みについて簡単に。

使い方としては、洗面台などに水を張って衣類を浸し、汚れを落としたい部分を「ホーン」と呼ばれる金属製の先端でなぞるだけといたって簡単なのだが、このときホーンが超音波振動することで水中に超微細な真空の泡を発生させ、泡で汚れをなぞって剥がし取る。

円筒型の形状やデザインは、アクア(発売当時の社名はハイアールアジア)が2015年に「世界初の持ち運べる洗濯機」と銘打って発売した「コトン」を彷彿とさせるが、コトンは汚れを叩いて他の繊維に押し出す製品なので、仕組みは異なる。

キャップ式の円筒型やデザインが「コトン」を思い起こさせる

キャップを外すと、本体の先端にある"ホーン"と呼ばれるパーツが現れる

超音波振動で汚れ落としを行う製品は、クマザキエイムサンコーからも発売されているが、それらと超音波ウォッシャーの違いは超音波振動の数だ。クマザキエイムやサンコーの製品が毎秒50,000回であるのに対して、超音波ウォッシャーは38,000回となっている。

シャープによると、超音波振動の数が少ないことのメリットは、一回の振動の幅が大きくなることだ。というのも、超音波振動が多いほど振幅が小さくなるため、泡の直径も小さくなる。泡は直径が大きいほど弾けた際のエネルギーも大きくなり、汚れを落とす力も強くなるのだという。そこでシャープは、衣類の汚れを効果的に落としながらも繊維を傷めないというバランスを求め、毎秒38,000回というスペックを採用したとのことだ。

次のページからは、実際に汚れを落としてみた結果をレポートする。