Lenovoは31日(ドイツ時間)、ドイツ・ベルリンで記者会見を開催し、新製品の10.1型2in1 PC「Yoga Book」を発表した。Yoga Bookは、一見するとウォッチバンドヒンジを備えるYogaシリーズそのものという印象だが、2面のタッチスクリーンを備えるという、これまでにない仕様の意欲的な製品に仕上がっている。

2面のタッチスクリーンを備える「Yoga Book」

バックライトで浮かび上がるキーボード

Yoga Book最大の特徴となるのが、本来ならキーボードが搭載される部分。見た目は、液晶部が360度開閉する、”ウォッチバンドヒンジ”を採用するYogaシリーズの2in1 PCそのものだが、通常キーボードを搭載する部分に物理的なキーボードを搭載しておらず、全体が特殊なタッチスクリーンとなっている。このタッチスクリーンは、キーボードやタッチパッドとして使えるモードと、全体をペンタブレットのように使えるモードとを切り替えられるようになっている。

見た目は、液晶部分が360度開閉するYogaシリーズの2in1 PCそのものだが、キーボード部分の仕様に特徴がある

キーボード部分は全体がタッチスクリーンで、「Halo Keyboard」モードでは光でキーボードが浮かび上がり、キーボード操作が可能となる

キーボードとタッチパッドとして使えるモードは「Halo Keyboard」と呼ばれ、キーやタッチパッドの領域が光で浮かび上がることで、通常のキーボード相当として利用できるようになる。キーボードでの入力時には、キーを押すと振動のフィードバックが帰ってくるようになっており、キーを入力した感覚が指に伝わるように工夫されている。物理的なキーではなく、ストロークもないため、通常のキーボードと同じ感覚での入力は難しく、キーの場所を見失うこともありそうだが、操作時に振動のフィードバックによりキーを押しているかのような感覚は得られるため、想像以上に使えるという印象。

キー入力時には、指に振動によるフィードバックが帰ってくるため、物理キー非搭載ながらキー操作を行っているような感覚が得られる

ペンタブレットモードに切り替えると、キーボードを示す光が消え、全面をペンタブレットとして利用可能となる

また、タッチスクリーン右上のペンボタンを押すと、キーボードを示す光が消え、ペンタブレットモードへと切り替わる。このモードでは、付属のスタイラスペンを利用して、パッド部分をペンタブレット相当として利用できるようになり、絵を描いたり、文字を書くなどの利用が可能。もちろん、スタイラスペンは液晶面でも使えるが、ユーザーのスタイルに合わせた使い分けが可能となる。

加えて、付属のスタイラスペンのペン先はボールペン仕様のものに変更可能となっており、ボールペン仕様のペン先を使うことで、ペンタブレットモードのタッチスクリーン上に紙を置き、紙に文字や絵を書き込みながら、書いた内容をデジタルデータとして取り込むことも可能。しかも、タッチスクリーンからペン先まで10mmまで離れても認識できるようになっているそうで、紙1枚を置いて書くだけでなく、一般的なノートを置いて書いた内容もしっかり取り込める。これは、ワコムの「feel IT techologies」をベースとしたもので、2,048段階の筆圧検知にも対応しており、スムースかつ繊細なペン入力を可能としている。

付属のスタイラスペンを利用し、ペンタブレットとして画を描いたり文字を入力できる

ワコムの「feel IT technologies」をベースとしており、付属スタイラスペンもペン先をボールペン仕様のものに変更すれば、タッチスクリーンにノートなどを置いて書いた文字や絵をデジタルデータとして取り込んで保存できる

Windows 10モデルとAndroidモデルをラインナップ

Yoga Bookの基本スペックは、搭載CPUがAtom x5-Z8550、メモリは4GB(LPDDR3)、内蔵ストレージが64GB。液晶は1,920×1,200ドット表示対応の10.1型IPS液晶で、タッチパネルは指での操作や付属のスタイラスペンでの操作に加え、"AnyPen Technology"にも対応し、導電性のある先端の尖った物体を使った入力もサポートする。

カメラは、800万画素のリアカメラと200万画素のフロントカメラを搭載。無線LANは、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(デュアルチャネル)。バッテリ容量は8,500mAh。本体サイズはW256.6×D170.8×H9.6mm、重量は690g。

なお、Yoga Bookには、OSとしてWindows 10 Home/Proを採用するモデルと、Android 6.0を採用するモデルが用意される。

上記の基本スペックは同じだが、一部仕様が異なっている部分もある。まず、バッテリ駆動時間はWindowsモデルが約13時間、Androidモデルが約15時間となる。さらに、Androidモデルにのみ3G/LTE通信機能も搭載される。LTEの対応バンドは、FDD LTEが1/3/4/7/8/12/20/25または2/5/9/17/18/19、TDD LTEが38/39/40。

発売は2016年9月中を予定しており、欧州での販売価格はAndroidモデルが499ユーロ(約57,000円)、Windowsモデルが599ユーロ(約69,000円)。

液晶は10.1型IPSで、表示解像度は1,920×1,200ドット

正面。高さは9.6mm

左側面

後部側面。ヒンジはウォッチバンドヒンジを採用し、液晶部は360度開閉する

右側面

Yogaシリーズ同様、テントモードやスタンドモードなど4種類のスタイルで利用可能

Yoga BookのWindows 10搭載モデル

こちらは、Yoga BookのAndroidモデル。Androidモデルにのみ3G/LTE通信機能を搭載