さて、ベッドタイムを設定するのは、昼間の時間の方が良いかもしれない、と個人的には思った。というのも、寝るときに設定すると、ベッドタイム機能の楽しみが半減してしまうからだ。就寝時間をめがけていろいろなことを済ませよう、という時間の効率的な過ごし方にもつながるようにも思えることだし。

さて、その「ベッドタイム機能の楽しみ」とは、就寝時間近くになると届く通知だ。とはいえ、この通知をタップしようがしまいが、iPhoneをおいて寝始めればよいだけなのではあるが。

通知は15分から1時間の間で設定できる

ちなみに、ベッドタイムの作動には曜日指定や、通知を送るタイミングの設定が可能だ。就寝時刻よりも前に通知を受け取りたい場合は、15分から1時間の間で設定できる。筆者は15分に設定している。

確かに明示的に「今から寝る!」と寝始める方が、寝落ち(いつの間にか寝てしまう)するよりも良さそうに思うが、別に寝落ちしたからといっても、ベッドタイムの睡眠計測には影響がないようだ。計測結果はシンプルで、就寝時間と起床時間、間で起きていた時間を記録してくれる。

筆者が睡眠時間の計測を初めて経験したのは、2011年ごろに使っていたアクティビティトラッカー「Jawbone UP」だった。寝ている間の動きを検知して、深い眠り、浅い眠りを観測し、睡眠の質を知らせてくれる機能は目から鱗だった。しかし、UP本体のボタンを操作して寝始める際に「睡眠計測モード」にしなければならず、これを忘れてしまって計測できないことが多かったのだ。

最近のアクティビティトラッカーも、自動的に睡眠計測をしてくれる機能が付いているものもあるが、iPhoneでの就寝時間の計測というのはなかなか面白いと感じた。

iPhoneを目覚ましとして使っていることからもわかるように、筆者は枕元でiPhoneを充電しながら寝る。もしiPhoneの画面が点灯していれば、筆者が起きていることは明白であり、iPhoneが置かれた状態でジャイロセンサーでの端末の姿勢が一定と分かれば、寝た、と判断して差し支えないだろう。