説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneはどこに、いついたかを記録しているの?』という質問に答えます。
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はい、iPhoneの初期設定では「利用頻度の高い位置情報」を自動的に記録します。自宅や勤務先、よく買い物する街など、短期間に複数回尋ねた場所とその日時を記録することで、地図アプリのナビ機能など位置情報を利用するサービスの精度向上につなげています。なお、情報はユーザの許可なくAppleへ送信されることはありません。
その記録を閲覧するには、『設定』→「プライバシー」→「位置情報サービス」の順位タップし、画面下部にある「システムサービス」をタップ、現れた「利用頻度の高い位置情報」をタップします。
ただし、訪れた場所のすべてが記録されるわけではありません。Appleはその基準を公開していないため推測するしかありませんが、狭いエリアを何度も行き来することが多いデパートやショッピングモール、空港を訪ねたことがしっかり記録に残り、乗り換えに使った駅やコーヒータイムに立ち寄っただけの場所が記録されていないことからすると、滞在時間も考慮されているようです。
あくまで筆者の経験でいうと、滞在時間がごく短い場所でも最寄り駅のように高頻度で訪れる場所は記録され、コンビニエンスストアのような週1ペースで短時間滞在する場所は記録されないようです。しかし、偶然立ち寄った小売店でも滞在時間が長いと記録されていますから、滞在時間が記録するかしないかの基準となっていると考えられます。
ということは、1回かぎりのつもりでも、数十分以上滞在した場所は記録されてしまうる可能性が高いわけですから、自分が訪れた場所と時間を勤務先や家族に知られたくない場合は、じゅうぶんな注意が必要といえるでしょう。気になる場合には、前述した「利用頻度の高い位置情報」画面でスイッチをオフにしておくことをお勧めします。