本稿の掲載日である8月1日。前週にWindows 10無償アップグレードが終了し、翌8月2日からWindows 10 Anniversary Updateの配信が始まる境目の日だ。我々エンドユーザーがAnniversary Updateの内容に興味を惹かれている中、Microsoftはすでに次の大型アップデート「Redstone 2」(開発コード名) に目を向けている。

Windows 10無償アップグレード期間の最後に行われたカウントダウン

Redstone 2をきっかけにWindows 10の法人導入を拡大したいとMicrosoftは考えているが、同時に次期Surfaceに合わせて新機能を提供する可能性もある。Microsoft EVP WDGのTerry Myerson氏は、Windows 10だけでなく、XboxやLumia、HoloLensといったデバイスに加えて、Surfaceシリーズも担当している。そのため、Windowsチームとデバイスチームが連携し、大型アップデートと新デバイスのリリースタイミングを揃えてくるのは自然な形だ。

Terry Myerson氏は、Windows and Devices Groupを率いている

Redstone 2のリリースは2016年末を予定していたが、開発者向けカンファレンス「Build 2016」の開催前に、2017年春頃へ延期されたという噂がネットを駆け巡った。現時点でどのような機能が加わるのか明らかにされていないが、ここで思い出すのがSurface Pro 4とSurface Bookの存在だ。Surface Pro 4は米国では10月26日、日本では11月12日にリリースされた。November Updateとほぼ同じタイミングである。このような連携がRedstone 2でも行われるのではないだろうか。

Surface Pro 4 / Surface Bookの日本国内向け発表会に登壇したBrian Hall氏

もちろん、Surfaceシリーズの新デバイスが2017年春頃にリリースされる確約は何もない。ただ、現行Surface Pro 4の価格改定やキャンペーンを踏まえると、新デバイス発表前に既存の在庫を一掃しようという意思が見えてくる。

ここで、Surfaceシリーズの発売タイミングを振り返ってみたい。初代Surface ProとSurface Pro2はともに2013年のリリースだが、Surface Pro 3は2014年、Surface Pro 4は2015年と1年おきに刷新している。次期製品も2016年秋冬もしくは2017年春までに何らかの動きがあるのではないだろうか。食指を動かしている方は、新Surfaceの情報にアンテナを張りながら、ベストな買い時を見極めてほしい。

米国におけるSurfaceシリーズのリリース日

阿久津良和(Cactus)