macOS Sierraで多くのユーザーが恩恵を受けそうな機能が、自動的にストレージの空き容量を最適化する機能だ。
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Macのストレージの空き容量が足りなくなると、空き容量を開ける最適化を行うメニューが開く。クラウド上にあるファイルは自動的にMac上から削除されるほか、ゴミ箱の削除、大きなファイルの表示などの機能が利用できる |
筆者が手にした最新のMacBook Proに、自分のApple IDをセットアップすると、音楽や写真などのファイルの大量ダウンロードが開始された。が、元々使っていた512GBのMacBook Proに保存されているファイルのすべてが、たった128GBのMacBook Proに収まりきるはずがない。
空き容量がなくなったMacは、ストレージの最適化を行うよう通知してくる。その通知に従って画面を開くと、0GBだった空き容量は、みるみるうちに85GB以上に復活していたのだ。
何をしたかというと、クラウドに保存されているファイルについては、手元のストレージを使わず、空き容量として解放するという処理を行っていた。
例えば写真は、直近の写真はこそ手元に残しておくが、それ以外はiCloud上にあって、いつでも必要なときにダウンロードできれば良い。iTunesの音楽ファイルやビデオファイルについても、都度ダウンロードできればきちんと視聴できる。iCloud Driveのファイルにも、Finderから存在は見えているが、実際のファイルはクラウド上に保管されている。 その他にも、同じファイルをSafariで複数ダウンロードした場合には、1つだけ残して削除したり、フォントや辞書は使うときにダウンロードする形式にしたり、ゴミ箱を30日で自動的に空にしたり。
便利なのは、「書類」カテゴリで、ダウンロードフォルダなどから、大きいファイルや削除すべきファイルをすぐに見つけられる仕組みを備えている点だ。
Macに任せてストレージの空き容量を保つこともできるし、自分で整理する際にも便利なツールを提供してくれている。この情報は、アップルメニューの「このMacについて」を開き、システム情報のストレージのタブからアクセスすることができる。