仕事環境をiPad主体に移行した筆者がにとって、Macが依然として担っている大きな役割は写真の整理だ。大きなストレージを接続することができるMacは、iOSデバイスよりも、遥かに多くの写真を管理する上で向いている。
macOS Sierraに搭載された「写真」アプリは、Apple製品における写真体験にとって重要なピースとなるだろう。
写真アプリの新機能は、編集機能の強化と「メモリー」のサポートだ。
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macOS Sierraにアップグレードして写真アプリを起ち上げると、しばらくライブラリの解析が始まる。その後、「メモリー」が見られるようになる。冒頭のカバーフォトは、中身の写真のスライドショーが表示される |
編集機能には明所と暗所を分けて明るさを調整する「ブリリアンス」が調整メニューに追加され、自然かつより印象的な、「わかりやすく良い写真」を調整することができるようになった。また、Live Photosについても、撮影後に静止画・動画双方にエフェクトをかけたり、トリミングを行ったりすることができるようになった。
そして、「メモリー」という新機能の搭載である。「メモリー」は、Appleが提供する新たな写真の自動整理機能だ。
撮影日時、撮影場所、写っている人、シーン、対象物などから、自動的に写真の単位「メモリー」を作る。例えば、旅やデートといった場面から、犬、水辺、サンフランシスコ、といったキーワードでもメモリーが作られ、これを楽しむことができるのだ。
メモリーは動的に編集されるため、ライブラリに写真が追加されていくにつれて、中味も成長していく。より手軽に写真を整理しながら楽しむ手段が提供されると同時に、同じアカウントで利用しているApple TVでのスライドショー再生も便利に利用できるのではないだろうか。