LUMIX GX7 Mark IIは、撮像素子に4/3型1600万画素のLive MOSセンサーを搭載。サイズと画素数は前モデルと同じだが、光学ローパスフィルターを省いたことで解像感がいっそう向上している。

作例とまとめ

トータルとしては、幅広いシーンに対応できる自由度の高いカメラという印象を受けた。手ブレ補正の強化やUSB充電対応など、前モデルに比べて使い勝手も確実に向上している。

前モデルGX7のユーザーである私としては、不満だったチープなシャッター音が改善されたことと、液晶をチルトすると自動切り換え用のアイセンサーが無効化されるようになった点が特にうらやましく感じる。惜しいのは、上位機GX8とは異なり、外部マイク対応が見送られたことくらいだ。

GX8のボディを大きいと感じる人には、GX7 Mark IIの薄型軽量ボディは魅力的だろう。超望遠レンズや大口径レンズなど大きくて重いレンズを装着するなら、ホールド性に優れた大柄ボディのGX8が使いやすいが、小型軽量レンズを使ってスナップ撮影を楽しむ用途ではGX7 Mark IIが打ってつけといえる。

単焦点ライカDGレンズキットには「LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.」が付属。レンズの重量は115gと軽く、装着時のバランスは良好。絞りリングを備える点も扱いやすい

上位モデルGX8とは異なり、外部マイク端子やNFC機能、露出補正ダイヤル、EVFのチルト機構などは省かれている。その代わり、よりスマートなボディが魅力だ

標準ズーム「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」を装着。独自の沈胴構造によって、持ち運びの際はコンパクトにまとまるレンズだ。35mm換算で24~64mm相当の焦点距離はスナップ用に使いやすい

マニュアル(F8 1/640秒) ISO200 WB:太陽光 焦点距離:15mm レンズ:LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

マニュアル(F8 1/8秒) ISO800 WB:曇り 焦点距離:12mm レンズ:LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.

絞り優先AE(F7.1 1/100秒) ISO200 WB:太陽光 焦点距離:12mm レンズ:LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.

マニュアル(F8 1/25秒) ISO800 WB:オート 焦点距離:74mm レンズ:LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm / F4.0-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.