そうした高品位な液晶を最大限に活用する機能も本機にはいくつか搭載されている。その中でも個人的に気に入ったのが「Chroma Tune」だ。これは、コンテンツに合わせて色設定を変更できる機能。メイン画面で5つのプリセットから任意のものを選ぶことで、色温度やガンマ値などを簡単に切り替えることができる。

「Chroma Tune」の画面。コンテンツに適した色空間を簡単な操作で切り替えることができる

例えば、写真編集やWeb制作などを行う場合はWindowsの標準的な色空間である「sRGB」を、HDTV関連のコンテンツを制作する場合は「Rec.709」をという具合に、各コンテンツに適した色空間を選択できる。就寝前なら「Warm」を選ぶと睡眠に悪影響を及ぼすといわれるブルーライトを抑制でき、目に優しい表示でコンテンツを楽しむことが可能だ。

ただし、「Warm」を選ぶと目の負担は減るが、かなり赤味の強い表示になってしまう。同様に「Cool」も青みが強い印象で、初めて見ると結構違和感がある。それぞれ2~3段階から選べるともっと使いやすいのではないかと感じた。

ちなみに、Windowsの「設定」にある「画面の色調整」機能を使えばこうした色みは自分である程度細かく調整できる。ただし操作手順が少々分かりづらいので、「Chroma Tune」のようなツールが標準で用意されているのはありがたいことだ。

実際にいろいろ試してみたが、メールやメモ帳のように白地の部分の面積が広いアプリを長時間使う場合は「Warm」に設定すると目が疲れにくく、Microsoft EdgeでWebブラウズする際も目の負担が少なく快適だった。逆に動画などは「Cool」で見ると見栄えするものが結構あった。思った以上に印象が変わるので、いろいろ試してみると面白いだろう。なお、PhotoshopやOfficeアプリのように、きちんと色を合わせたいアプリを使う場合は「sRGB」に設定しておきたい。

「Chroma Tune」には「App Sync」という機能があり、アプリケーションごとに色設定を割りあてることもできる

超解像技術「レゾリューションプラス」機能も搭載。中央から左側がレゾリューションプラス機能をオンにした状態で、右側がオフにした状態。オンの方が全体に少し明るくコントラストも高くなり、ディテールもよりくっきり見える

なお、本機にはオーディオブランド「harman/kardon」のステレオスピーカーが内蔵されている。また音の立体感や奥行き、重低音などを向上させる音響技術「DTS Sound」も搭載されており、臨場感のあるサウンドを楽しむことが可能。DVDやBlu-ray、動画・音楽配信などを楽しむのにはもってこいのマシンだと言えるだろう。

キーボードの奥側には、オーディオブランド「harman/kardon」のステレオスピーカーが内蔵されている