ダイソン初のヘアードライヤーとして大きな注目を集めている「Dyson Supersonic」。その独特な形状や構造など、ドライヤー界に革命をもたらした新製品に魅了された人も多いだろう。4月に行われた記者発表会に出席した筆者もその1人だ。
まず、Dyson Supersonicの特徴についてまとめておきたい。通常のドライヤーと異なり、モーターなどの部品をハンドル部分に内蔵。ヘッドはコンパクトで空洞になっており「羽根のない扇風機」のようにモーターが吸い込んだ空気を増幅させて強風を吹き出す。吹き出し口付近には温度センサーを備え、風が78度を超えないように制御。なんともハイテクなドライヤーだ。
しかし、試用してみての第一印象を正直に告白すると、「事前に期待しすぎたかな?」と疑問符がつくものだった。筆者が日ごろ使用しているのは、家庭用のドライヤーとしては高級機にあたる1万円台の製品2種類。それらに比べて、Dyson Supersonicは圧倒的に風量があるかというと、それほどでもないように感じたのだ。仕上がりも、いつもの要領で乾かすと、髪全体がモッサリと広がって落ち着かない。
そこで、ヘアメイクのプロである渡辺雅江さんにしばらく使ってもらい、専門的な意見を求めることにした。結論から言うと、渡辺さんはDyson Supersonicの購入を即決。その性能を大絶賛していた。おそらくは、筆者の使い方に問題があったのだろう。渡辺さんのアトリエを訪ね、使い方について相談してみることにした。