BASELWORLD 2016で見かけたスマートウオッチ(コネクテッド・ウオッチ編)

モンディーン「ヘルベチカ No.1 スマートウオッチ」

モンディーンが2014年に発表した「ヘルベチカ」シリーズのデザインを踏襲したスマートウオッチ、それが「ヘルベチカ No 1 スマートウオッチ」(950米ドル)だ。「モンディーン ヘルベチカ ボールド」をベースモデルとし、シリーズ共通のデザインに則って、時計のツノ足部分がヘルベチカフォントの「1」をなぞらえた形状をしている。

ケース外径は44mmで素材はステンレス・スチール。風防は反射防止コーティングを施したサファイアガラスで3気圧防水。バンドはレザーストラップだ。ちなみに本製品は、モンディーン初のみならず、スイス時計ブランド初のスマートウオッチでもある。

機能面では、アクティビティトラッカー「MotionX」と睡眠センサーを搭載。健康目標を設定して、身体運動や燃焼カロリー、睡眠サイクルを追跡できる。計測データは6時位置のインダイヤルにアナログ表示だ。このデータはBluetoothで接続したスマートフォンやタブレットのアプリと同期し、専用クラウド環境へのバックアップもサポートされる。また、AndroidおよびiOS対応の専用アプリから、タイムゾーンやアラーム設定を変更することも可能だ。

メール着信のお知らせ機能などはなく、スマートウオッチの機能としてはどちらかといえば限定的だ。が、そのぶん、時計としての質感は高く美しい。こういった方向性でアピールできるのはコネクテッドタイプならではのアドバンテージだろう。充電も2年に一度と非常に少なくて済む。

ヘルベチカ No.1 スマートウオッチは、世界限定1,957本だ。これは、Helveticaフォントがデザインされた1957年に由来するという。この記事の執筆時点(2016年5月中旬)ではすでに発売中ながら、日本のモンディーン正規取扱代理店では本製品の扱いは未定だ。購入するには、モンディーンのオンラインショッピングサイトを利用することとなる。