Appleは2015年に開催された開発者会議WWDC 15で、定額制の音楽サービスApple Musicを披露し、6月30日からサービスを開始した。新規ユーザーは3カ月間無料で楽しむことができる。課金が始まったのは9月30日からだ。

WWDC 15で発表されたApple Music

直近の2016年第2四半期決算の場で、Apple Musicの会員数は1,300万人であることが明らかにされた。2月の段階では1,100万人という数字が出されていたことから、2カ月で200万人増加したことになる。このペースを維持することができれば、先行しているSpotifyの有料会員数2,000万人まで、あと7カ月程度。2016年中に追いつく可能性も視野に入った

Appleは、2016年6月13日から開催される予定のWWDC 16で、Apple Musicを刷新することを計画しているようだ。Bloombergによると、より直感的なデザイン、ストリーミングとダウンロード販売の密な連携、オンラインラジオサービスの拡充がポイントとなる模様である。

とはいえ、筆者は、Appleだけで「Apple Music」の第二世代版を作り上げることは、諦めた方が良いのではないか、と考えている。

Apple Musicについて、基本的な音楽体験に基づいた再設計を行い、後のことは音楽好きのアプリ開発者に任せた方が良い。つまりApple MusicのAPI公開によって、「Apple Music再生アプリ」を作れるようにしたほうが、リスナーにとっても開発者にとっても、幸せなのではないか、と思うのだ。