iPhone SEには、ディスプレイ以外のスペック面での妥協がない点を特筆すべきだ。そのため、あらゆる最新のiPhone体験を、コンパクトな4インチのデバイスで実現できるようになった。

ディスプレイのスペックについて触れると、iPhone 5sと同じ1,136×640ピクセル、コントラスト比800:1という数字になっている。フルHDをサポートし、コントラスト比も向上したiPhone 6/6 Plus以降のRetina HDディスプレイ搭載デバイスに対しては及ばない。また、iPhone 6s/6s Plusで採用された3D Touchのサポートは見送られた。

しかしそれ以外のスペックは、すべて同じといって良い。

iPhone 5sと比較して、処理速度2倍、グラフィックス3倍の高性能を実現

A9・M9プロセッサによって、iPhone 5sと比較して、処理速度2倍、グラフィックス3倍の高性能を実現しつつ、バッテリー持続時間はiPhone 5sよりも向上している。

またカメラは1,200万画素センサーを採用し、Live Photosや4Kビデオ撮影をサポートする。4インチスマートフォンで4Kビデオを撮影できるデバイスも珍しいのではないだろうか。セルフィー用には、ディスプレイを強い高度で光らせてフラッシュ代わりにするRetina Flashにも対応している。