Apple製品専用の分解マシン「Riam」

続いて環境対策について話題が及び、Lisa Jackson環境担当副社長が登壇。同氏によると、世界で自社が使っている電気の93%を太陽光発電、風力発電、水力発電といった再生可能エネルギーでまかなっており、特に米国、中国を初めとする23カ国では100%に達している(日本はこの中に含まれない)という。

日本は再生エネルギーへの依存率が低め。電力が自由化される4月からの電力自由化でなにか動きはあるだろうか?

また、パッケージの99%が再生紙で作られていること、iPhone本体のリユース&リサイクルのため、専用の分解マシン「Liam」を導入し、ネジ1個にいたるまで分解して再利用する様が紹介された。

iPhone分解マシン「Liam」。回収されたiPhoneはパーツ単位にバラバラにされ、再びほかの製品にリサイクルされる

「CareKit」4月提供

次いで健康に関する取り組みとして、すでに世界各所でiPhoneを難病研究に活用するための「ReserachKit」があるが、ここに患者をケアするためのアプリに向けたフレームワーク「CareKit」が4月に投入されることが発表された。CareKitはオープンソースで、すでに米国の主要な6つの医療機関が開発を進めており、最初の対応アプリはパーキンソン病患者向けのものとなる。

Healthに関してはCOOのJeff Williamsが登壇してプレゼンテーションを担当した

カラフルな新バンド

みたびティム・クックCEOが登壇し、Apple WatchとApple TVについても紹介。Apple Watchが昨年最も売れたスマートウォッチであり、顧客満足度もNo.1であったことを紹介し、新しいナイロン製バンド「ウーブンナイロン」(5,800円)と、スポーツバンドなど既存のバンドに新色が発表された。Apple Watch本体も299ドル(日本価格:36,800円)に値下げされる。

No.1であることは明らかになったが、具体的な台数やパーセンテージには触れられなかった。値下げしたことを鑑みれば結論は明らかだろうが……

ナイロン製でカジュアルな「ウーブンナイロン」。バンドの織りは日本で行われているという

tvOSも強化

Apple TVについてはリリース後半年で5,000本の専用アプリが登場したことを明らかにし、テキストの読み上げやApp Store内のSiri検索などに対応したtvOSの最新版が本日から提供されることが発表された。

最新版OSの配布は「設定」画面からアクセスする