iPhone 5sのケースも使える? 新型iPhone「SE」はコスパ高し

話題はみなさんお待ちかね(であろう)iPhoneに。4インチのiPhoneが2015年に3,000万台も販売されたことを受け、「小型のiPhoneを愛するユーザーのために」という触れ込みで新型のiPhone SEが発表された。製品名に数字が入らないのは初代iPhone以来となるが、形状を見ると、実質ほぼiPhone 5sと変わらない感じだ。ちなみにボディカラーはiPhone 6sと同じ4色構成になる。

現地の情報ではケースもiPhone 5/5s用のものがそのまま使える場合があるとのことで、サイズ面ではほぼ同じ感覚で使えそうだ。

一方、中身は大幅に変わっており、CPUにはApple A9を搭載。5sと比べてCPUパワーで2倍、GPUに至っては3倍高速化したというのがウリだ。カメラは像面位相差AF対応で4K撮影も可能な1,200万画素になり、NFCを搭載してApple Payの支払いも可能になっている。ここまで見ると内部はほとんどiPhone 6sのようだが、一方で3D Touchには非対応だったり、LTEの通信速度が150Mbps止まり、Wi-Fiも11acながらシングルアンテナなので433Mbps止まりと、6sより見劣りする点も多い。とはいえバッテリーも5sより20~30%程度長持ちするようで、全体としては大きなパワーアップになっている。

3月24日に予約を開始し、販売は31日から。SIMフリー版の価格は16GBモデルが税別(以下同)52,800円、64GBモデルが64,800円。全体としてはコストパフォーマンスが高く、iPhone 5s以前からの乗り換えを検討しているが、大型液晶の端末は操作が不安という人にピッタリのモデルだ。

なお、iPhone SEに搭載されるiOS 9.3が本日から配布開始される。既存機種については、夜間や暗所でブルーライトを低減させる「Night Shift」などが一足早く体験できる。