KDDI研究所は3月4日、スマートフォンの長時間利用を抑制する中高生向けホームアプリ「勉強うながしホーム」を開発したと発表した。

勉強うながしホーム

勉強うながしホームは、スマートフォンの長時間利用を控えるよう、ユーザーに対して心理的にアプローチするホームアプリ。アメリカの経済学者Thaler氏と法律学者Sunstein氏が提唱する「Nudge」の設計思想(選択を禁じることも、経済的なインセンティブを大きく変えることもなく、人々の行動を予測可能な形で変えること)を採り入れて開発した。

アプリの画面は「通常モード」と「勉強モード」の2種類を用意。通常モードの状態で「勉強する」ボタンをタップするか、事前に設定した時間になると自動で勉強モードに切り替わる。勉強モード選択中は、あらかじめ選択したアプリのみをホーム画面に表示する。このほか、スマートフォンの利用時間を知らせる機能、利用時間が増えていくごとに背景がひび割れるようなグラフィックに変化する機能などを用意する。

同社は、兵庫県猪名川町で開催される第4回猪名川町青少年フォーラム「INAGAWAスマホサミット」に、勉強うながしホームを提供。Androidアプリ「勉強うながしホーム(猪名川町青少年健全育成推進会議コラボ版)」を3月6日に公開する。対応OSはAndroid 4.2以降。