一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は23日、東京・千代田区のホテルニューオータニにて、世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2016」の開催概要を発表した。

「東京ゲームショウ2016」は9月15日から開催

東京ゲームショウは、1996年8月の第1回から続く国内最大規模を誇るコンピュータエンターテインメントの総合展示会。「東京ゲームショウ2016」も例年どおり千葉県・幕張メッセで行われ、9月15日~18日(15日・16日はビジネスデイ、17日・18日は一般公開)に開催され、来場者数は23万人(最低到達目標ライン)になることが予想されている。今年のテーマは「エンターテインメントが変わる。未来が変わる。」に決定し、これには、多様な楽しみ方や新しい技術で、国境や世代など多くの壁を越えて、ゲームが今まさにエンターテインメントの価値を変えようとしている、という思いが込められている。

発表会に登壇したCESA会長・岡村秀樹氏は「昨年は過去最多の480の企業・団体が出展し、来場者数が歴代2位の27万人を記録。過去最高のにぎわいを見せました。その内247社は海外からの出展となり、世界指折りのゲームイベントショーになっています」と分析する。さらに20年目の節目となる「TGS2016」は、「ニコニコ動画」の特別配信で、来場しなくても参加できるような全世界に向けた情報発信も行っていきたいと展望を述べた。

また、日経BPの代表取締役社長・長田公平氏は、ここ数年で「TGS」の国際化が飛躍的に進んでいることを実感していると述べ、「会場を回ると非常に多くの外国人の方が商談会や取材に来ていたのが印象的。今年も国際化を進めていくことが我々の使命」と宣言。また、昨年はインドネシアやシンガポールで商談会イベントを開催したが、今年は新たにベトナムやポーランド、インドでもイベントを開催する考えを明らかにした。

CESA会長・岡村秀樹氏

日経BP代表取締役社長・長田公平氏

「TGS 2016」では、近年関心が高まるVR(バーチャルリアリティ)関連の製品・タイトルを展示する「VRコーナー」や、人工知能関連の先端技術・サービスを持つ企業が出展する「AIコーナー」を新設。また、来場者からの要望が多かった「試遊」の機会を増やすべく、「VRコーナー」内には試遊専用エリア「VR体験ゾーン」を設置するほか、親子で楽しめる「ファミリーゲームパーク」は入場対象を中学生以下とその家族に広げ、タイトルラインナップを拡充する。そのほか、昨年同様、スマートフォンやタブレット向けゲームや携帯端末・PCブラウザで楽しめるゲームを紹介する「スマートフォンゲームコーナー/ソーシャルゲームコーナー」や、主に女性ユーザーをターゲットにした恋愛シミュレーションゲームなどを紹介する「ロマンスゲームコーナー」なども設けられる。

■「東京ゲームショウ2016」開催概要
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催:日経BP社
会期:ビジネスデイ 9月15日(木)・16日(金) 10:00~17:00
一般公開日 9月17日(土)・18日(日) 10:00~17:00
※ビジネスデイは、ビジネス関係者およびプレス関係者のみの入場
会場:「幕張メッセ」(千葉県千葉市美浜区)展示ホール1~11/イベントホール/国際会議場
入場料:(一般公開日)一般(中学生以上)当日1,200円(前売券1,000円)、小学生以下:入場無料