2,030万画素センサーの実力は
撮像素子には、有効2,030万画素のLive MOSセンサーを搭載。同社マイクロフォーサーズ機では最高画素数となるセンサーだ。これまでの機種に使われてきた有効1,605万画素センサーに比べて細部の表現力で有利になった。
今回の実写では主にキット付属の単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」を使ったが、切れ味あるシャープな写りと、彩度がほどよく高められたクリアで鮮やかな発色を確認できた。
トータルとしては、満載された撮影機能によって、幅広いシーンに対応できるカメラだと感じられた。AFはスピーディに作動し、レリーズタイムラグも短いので、ペットや子どもなど動きの速い被写体のスナップ用にも適している。加えて、クラシックカメラを思わせる高品位な外観デザインも面白い。
気になるのは、機能や設定が非常に豊富であるため、そのすべてを使いこなすには少し時間がかかること。言い換えれば、多機能さを魅力と感じるかどうかが、本モデル評価の分かれ目になるだろう。中には、これほど多くの機能は必要ないと感じる人がいるかもしれない。もちろん自分にとって不要な機能は、使わなければいいだけだ。一方で、さまざまな撮影にチャレンジしたい人にとっては、飽きることなく長く楽しめるカメラに仕上がっている。