MicrosoftアカウントによりPCとの連携を強化

Windows 10 Mobileの初期設定時に登録、もしくはサインインしたMicrosoftアカウントは、どのようなところで使われるのだろうか。わかりやすいのは、Windows ストアの利用時だろう。アプリやゲーム、音楽や映画のダウンロード、購入を管理している。また、Microsoftアカウントはメールアドレスで登録するため、OutlookメールやOutlookカレンダーでも使用されることになる。

Windows ストアでは決済からダウンロード、ライセンス管理まで様々な用途でMicrosoftアカウントが使われる

Microsoftアカウントは、Microsoft Ofiiceのライセンス管理や、OneDriveのアカウントとしても利用される。同じMicrosoftアカウントを使うことで、OfficeをはじめとしたMicrosoftアプリ間でシームレスに連携できるというわけだ。さらに地図や天気、ニュースなど位置情報に関するサービスでも使われるほか、最近ではSkypeとの関連付けもしている。Windows 10 MobileとMicrosoftアカウントをひも付けておくことで、端末紛失時には別のPCや別のスマートフォンから電話を探し出したり、呼び出し、ロック、消去などが可能になる。いざというときのためにも、Microsoftアカウントはしっかり登録しておきたい。

MicrosoftアカウントでOneDriveにアクセスし、PC、クラウド、スマートフォン間でファイルを共有

位置情報を利用して、電話を探し出したり呼び出し、ロック、消去にも対応

いまWindows 10 Mobileを選ぶなら、どう使う?

ここまでWindows 10 Mobileのソフトウェアについて探ってきたが、一番の感想は「Windows 10と同じ感覚で使える」ということ。厳密にいえば異なる部分もあるわけだが、少なくともアイコンやデザインの統一は図られており、Windows 10と同名の項目やアプリを選べば、該当する設定や機能にたどり着ける。標準の地図アプリも改善され、Windows Phoneはまた一歩、ほかのOSを搭載したスマートフォンに近づいたといえるだろう。

変わっていないのは、Windows ストアに登録されているアプリの少なさという根本的な問題。TwitterやFacebook、LINEやEvernote、Instagramなどの有名アプリは徐々に対応してきているが、iOSやAndroidと比べるとその差はいまだ大きいのが現状だ。

現時点でWindows 10 Mobileを選択するとしたらどういった用途だろうか。最も需要があるとすれば、それはビジネスユーザーだろう。Windowsで作成したファイルとの高い親和性や、OneDriveなどを利用した際のシームレスなデータのやり取りは、Windows 10 Mobileの恩恵を受けられるはずだ。もちろん、プライベート向けに使いたいと考えるみなさんも、ぜひ積極的にWindows 10 Mobileを搭載した「MADOSMA Q501A」に触れ、Microsoftの考えるスマートフォンの形を楽しんでいただきたい。